「明日から来なくていいです」会社をいきなりクビになった時の話。働けるってありがたいこと。
前回の話の続きです。
1.派遣切りにあってから
僕は突然、会社をクビになりました。
東京でひとり暮らしだったので、家賃もかかります。
俳優活動時に、クレジットカードでやり繰りをしていたので、カードの返済料もかかります。
そんな状況の中、収入がストップしてしまいました。
明日生きていくために、転職活動をしながら、一時的にティッシュ配りのアルバイトを始めました。
街中でよく見かけるティッシュ配り、いつもスルーしていましたが、まさか自分がやる日が来るとは思いませんでした。
でも少しでも稼がないと生きていけなかったので、やるという選択肢しかありません。
やるからには頑張ろうと思い、一生懸命ティッシュを配りました。
配るうちに楽しくなり、意気揚々とティッシュを配っていたときのこと。
すると、横断歩道の向こう側に、たまたま知り合いがいたことに気づいたのです。
おそらく知り合いも気づいていましたが、見て見ぬ振りをして去っていきました。
せっかく社会に出て働き始められたのに、僕は会社をクビになって何をやっているんだろうと、悔しさを噛み締めました。
2.夜明け前は暗い
その間、転職活動をしていましたが、なかなか決まりませんでした。
電気代も払えなくなり、家では電気がストップ。
ご飯も、白飯にめんつゆをかけるレベルのものしか食べていません。
次の仕事が決まっていない不安に駆られながらも、カーテンを開けると街灯の光が差し込みました。
夜明け前は暗くとも、必ず夜は明ける。
街灯の光を見ながらそんなことを考え、少しだけ自分を取り戻しました。
1ヶ月後、やっと仕事が決まりました。
3.働けることのありがたさ
働けることって、当たり前じゃない。
お仕事をいただけることが、ありがたいという気持ちが生まれました。
仕事への愚痴とか、一緒に働いている人への不満とか、そういうことを考えなくなりました。
今は、せっかくのご縁で働かせていただいている会社に対し、何か一つでも多く貢献しようと思いながら、日々働いています。
4.まとめ
日本という豊かな国に生まれ、お仕事をいただきお金をもらい、ごはんが食べれること自体が、幸せなことだと気づけた機会でした。
当たり前のことを、当たり前と思わないことって、すごく大事だと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!