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法務と管理系業務を周回する中で「スペシャルな実務家」を目指し、Gaudiyに辿り着いた話。

はじめまして!GaudiyでLegal/Complianceを担当しておりますmiuraと申します。2024年4月に入社し、この度入社エントリを書かせていただくことになりました。

まずは簡単に自己紹介ですが、今までのキャリアを簡略化すると、弁護士(法律事務所勤務)→上場会社の法務(途中IPOなんかも経験)→ベンチャー企業の管理系全般を経て、Gaudiyに再び法務としてジョインしました。

管理系って何周回って何になったらゴールなんだろう?

弁護士ではあるものの、法律事務所を1年くらいですぐ辞めて企業の法務部への道に入った自分は、管理部門としてのキャリアが今年で10年目くらいになります。

1社目では、途中で会社がIPOしたり、海外展開も活発だったこともあり、幅広く企業法務の基礎的な部分を身に着けました(1周目)。2社目ではベンチャーだったので法務だけでなく労務・採用・総務など、管理系と呼ばれる仕事とマネジメントを経験しました(2周目)。

管理系にはありがちな悩みなのかもしれませんが、1周目を終える頃には業務全般を一通りこなせるようになり、近接領域の仕事も見えてきた結果、ゼネラリストを目指すべきかスペシャリストを目指すべきかといった、漠然とした悩みに直面しました。

その時に悩み抜いて結論を出せばよかったのですが、「1周回った感」を感じていたこともあり、リファラルで誘ってもらったのをきっかけに、スルっとベンチャー企業に転職しました。

そこで、人事から総務から法務から何でもやる、立派な「何でも屋さん」(ゼネラリスト…なのか?)に進化し、2周目に到達しました。

特に意思決定をしないままなんとなくゼネラリストへの道を進んでいる中で、1周目のぼんやりとした悩みが、自分は次にどんな経験をして何になりたいんだっけ?自分のキャリアのゴールって何だ?という形で、より切実なものとして戻ってきました。

ベンチャー界隈の管理系のキャリアイメージは、色々な考え方はありますが、大別すると以下みたいな感じかなと自分は考えています。
※大企業とか経験してないので、あくまでベンチャー企業の管理系を歩いてきた人間の私見です。

【管理系のトップ型】
管理系の一つの職種のメンバー→その職種のマネジメント→管理系全般のマネジメント→CFO/CLOなど

【経営サイドへシフト型】
管理系の一つの職種のメンバー→その職種のマネジメント→経営戦略部門へシフト→執行役員/取締役

【管理系のマネージャー型】
管理系の一つの職種のメンバー→その職種のマネジメント
※その職種の業務を愛しているスペシャリスト気質が多いイメージ。その部門のマネジメントはやるが、実務から離れる管理系トップや経営側へのシフトは望まない。

【外部専門家へシフト型】
管理系の一つの職種のメンバー→(その職種のマネジメント)→外部専門家(社労士、会計士、弁理士、弁護士、コンサルなど)へ

上記の考え方からすると、自分の目指すゴールはCLO?経営サイド?、あるいは再び弁護士業?と考えたとき、、「あれ?企業内で実務をバリバリやり続け、ひたすら専門領域を拡充させていく純粋なスペシャリストって存在しえないの?」という疑問が浮かびました。

「元々、法務が好きで、色んな法律を企業という生の現場で扱ったり、リスクマネジメントしたりということがやりたくて仕事しているのだから、その先の目指すべきキャリアのゴールは、役員やマネジメントレイヤーではなく、スペシャルな実務家っていうのもあっていいんじゃないだろうか。

こんな気持ちで、3周目は実務家を突き詰めよう、どうせやるからには法務として全然開拓されていない新しい分野に足を踏み入れたい(=転職しよう!)と考えていたところ、Web3×エンタメという領域でとてもユニークな動きをしていたGaudiyに出会い、法務の募集を見つけて、自ら応募しました。

Gaudiyの特異点

法務として参画する中で、Gaudiyの特異点は以下の点にあると感じています。(ここは、入社前と入社後であまりイメージは変わりませんでした。)

  • Web3やAIなどを活用した「ファン国家」の実現という夢が、決して雲をつかむような話じゃないこと。

  • DAO的な組織とスペシャリストたちの存在。

Gaudiyに入社して法務を担当させてもらった印象は、Web3やAIという最先端の技術をメインで扱いながらも、各方面での実務はそれぞれのメンバーが培ってきた従来の知識と経験を土台にして、既存のスキルを進化させる形で進んでいるというものです。

「ファン国家」の実現という夢は、雲をつかむようなところにある話ではなく、一人一人のメンバーの成長の先にあると実感できることは、実務家として成長し続けたい自分にとって、とても幸せなことに感じています。

とはいえ、かなりのスピードでの成長が必要な事業であることも確かで、Web3やAIはまだまだ未知の領域で既存の知識や経験だけでは全然追いつけない部分も猛烈にあります。しかし、半強制的にスキルのアップデートが求められる状況は最高のスペシャリストを目指すうえでは素敵な環境だと思います。

もう一つの特異点であるDAO的な組織については、あえて普通の会社のような厳格な階層を作らず、形成された職能集団がゆるやかに上下左右に連携することで、一つ一つのプロジェクトやひいては会社の目標を実現していく形であり、かなり「個人」に焦点を当てた組織設計だと感じています。

良い意味でマネジメントや周辺領域への染み出しを考えず、自分の好きな仕事を好きなだけ追及できる環境は、他の会社にはないGaudiyの特異な部分です。

DAO的な組織のもと、スペシャリストがスペシャリストとして生きられる会社は、スタートアップとかベンチャーのキャリアパスにおいても大きく変革をもたらすのではないかと思っています。

おわりに

Gaudiy法務は現在2名体制で、自分が2人目法務としてジョインした形ですが、1人目法務の方も超スペシャリストなので、2人目法務(いくいくは3人目)もスペシャリストとしてさらに成長し、コラボレーションする中で未来のWeb3のルールメイクをGaudiyとともに実現していけたらと願っています。

管理系としても専門性を高めたり、刺激多めな経験や挑戦をしていける環境ですので、キャリアプランに悩んでいたり、Web3の管理に興味があったりする方は、ぜひお話しさせてください!


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