イライラした時、私は山に入りあけびを探す
中医学を勉強していると、ストレスはどう身体に悪影響を与えるのかすごく腑に落ちる。
中医学的に「ストレス」は「気滞」という字の通り気の巡りが滞ってしまう状態の原因になってしまうんだけど、「気滞」になるとイライラしたり、怒りっぽくなったり、お腹が張ったり、げっぷが出たり、挙げればきりがない。
私も多少この気滞タイプなので、気の巡りを良くする食事や行動をするように気を付けています。
イライラしちゃうときは食材の力を借りる。
この時期だったら、山に入って手に入れる食材。
それは「あけび」
毎年、秋になると裏の畑にアケビを取りに行っていたけど、
薬膳の学びを初めてから、しょっちゅう眺めている本「食物性味表」にアケビが載っていて秋には絶対食べようと心待ちにしていた。
あけびの効能
果実類のページの一番最初に載っているアケビ
その効能は
ちょっと難しい漢字もあると思いますが、どんな人に合う食材かと言うと、ストレスによる情緒不安定やイライラから起こる腹痛や胸・脇痛などに効果があると書かれています。
つまり、最初に書いたようにストレスが溜まって、気の巡りが悪くなりイライラしている人にいいよー!ということ。
上に書いてある『肝胃不和』というのは、ストレスによって肝がダメージを受けて、今度はその肝が胃を攻撃して、胃の不調まで出てきているよ、ということ。
中医学では色んな臓器がリンクしていて、お互いに支えあったり、抑制しあったりでバランスを取っていると考えるのだけど、その臓器の力関係がおかしくなると不調が出ると考える。
嫌な仕事があると胃が痛くなる~なんて方はこのタイプの胃痛です。
出ている症状としては胃痛だったり、げっぷや胸やけだったりするんだけど、根本の原因はストレスで肝がやられて気の巡りが悪くなっていることなのですが、そんな時にもいいのがあけび。
あけびの食べ方
あけびは果実はもちろんのこと、皮や新芽なども食べることが出来る。
半透明に白い果実の中に、黒い種が大量に入っているので、果実の可食部分は少ないです。
ほんのり甘くって子どもたちも大好きです。
娘っこは小さい事あけびが大好きで、食べていたのですがうまく種を吐き出せずに種ごと食べていました。
そうしたら、ひどい便秘になってしまって、やっと出てきたう〇こには黒い種だらけでびっくりしたのを思い出します。
種は吐き出しましょう。
あけびのツルは漢方薬
因みにツル(木通)は生薬として、結構色んな漢方薬に入っています。
体内の余分な水分を取り除き、むくみを解消したり、乳汁の分泌をうながす働きがあります。
毎年食べていたあけびのツルが色んな生薬に使用されていたとは!
あけびのツルを見る目が変わりました。
あけびって育ててられるの?
死んだじいちゃんはあけびが大好きで、庭にあけびを植えていました。
たぶん、近くの山からとってきて移植したんだろう。
春にはとても可愛らしい紫の花も咲きます。
自生しているくらいなので、育てるのはそんなに難しくないようです。
ただ、アケビはひとつの株では実がなりにくいという特徴があるため、果実の収穫を楽しみたいという場合には、2株以上を生育させる必要があるみたいです。
育ててみるも面白いかもしれません。
あけびってたまにスーパーや道の駅で売っているのを見かけますが、なかなか手に入りにくい。
探してみたら、ネットでも売っている!
今のご時世、なんでも売っているんだな。
イライラしててあけび試してみたいって方はネットで買うのもありかも。