萎縮性胃炎と診断されたので薬膳と漢方で養生中
去年の年末の話、ご飯を食べた後に胃が痛むようになった。
なんか、みぞおちの辺りをギューーーッと絞られるように痛む…。
お粥を食べたり、市販の薬を飲んだりごまかしていたけどやっぱり一度検査した方がいいかもと、胃カメラを飲んだ結果…
『萎縮性胃炎』と診断された。ついでに軽い胃下垂もあると。
胃カメラをした医師は『萎縮性胃炎だね』と説明し、その後も特に詳しい説明はなかったので、自宅に帰ってから自分で調べてみると
『萎縮性胃炎』とは胃炎が慢性化して、胃の粘膜が薄くなった状態のこと。しかも、この萎縮性胃炎が進行すると胃がんのリスクが高まると。
え、いつの間に胃炎になってたの?
というほど今まで自覚症状はなかったのに。
検査後、医師に「何か食事で気を付けることはありますか?」「萎縮性胃炎って治るんですか?」と聞くもはっきりとした答えは得られずとりあえず1週間分の胃酸を抑える薬が処方されて終了した。
因みに、萎縮性胃炎の原因はピロリ菌が多いそうだが、私はピロリ菌がマイナスだったので治療という治療は何もしていない。
胃酸を抑える薬を一週間飲んだだけでは到底状況が改善するとは思えない。
ピロリ菌がいないということは、萎縮性胃炎に対して西洋医学で出来ることは少なそうなので、こういう時こそ中医学の出番。
薬膳と漢方で胃の養生をしていくことにした。
思い返すと、中医基礎理論の授業で『脾』の働きを習ったことに当てはまることばかり。
中医学で言う『脾』は西洋医学でいう胃腸(消化機能)のことを指す。
碑は「脾気上昇」と言って内臓を身体内のあるべき位置に固定している働きをしているのだが、私は胃下垂気味なのでまさにこの働きが弱っている。
他にも生理がいつもよりも一週間も早く来たのは『脾』の統血という血が血管の外に出ないようにしているの働きが弱っていたのかも。
急に甘いものが食べたくなっって板チョコを半分ほど一気食いしてしまったのは、脾が弱って異常に甘味を欲していたのかもしれない。
薬膳的には胃腸に負担をかけ過ぎない食事を心がけることにした。
先日、中医学の先生が言っていた胃の負担になること
・冷たいもの
・脂っこいもの
・食べすぎ
それと、
・甘いもの
・味の濃いもの
を控えてよく噛んで食べること
ナッツや入り豆などの硬いものや、ピクルスや黒酢なども酸っぱいものも好きでよく食べていたのだけど、これらも胃の消化に負担になるので控えめ目にすることに。
もうすでに萎縮性胃炎で症状が出ている状態なので、食事だけでなく漢方にも頼ることに。
漢方薬局で体質を見てもうと、私の場合、もともと冷え性があり気と血のめぐりが悪くなって胃が冷えているようなので、気と血のめぐりを良くして胃腸を温めて消化を助けるという漢方が処方された。
人参湯/血府遂瘀顆粒という2種類の漢方が処方された。
気血の巡りを良くするために、入浴時間を長めにしたり、隙間時間にストレッチしたり身体を動かすようにした。
以前はお菓子を意外と食べていたのかも。
漢方と食養生のせいか、胃腸の調子が整ってきたせいか、甘いものを食べなくても平気になった。
甘栗とかフルーツで十分満足できる。
以前はおやつ代わりにナッツやフルーツで満足なんてすることはなく、試しにナッツやドライフルーツを食べてみてもその後にどうしてもチョコを食べたくなり、食べるまで満足出来なかったのに。
久しぶりに子どもの誕生日にケーキを食べたけど、美味しかったけど以前のように「美味しい~!!食べたかった~!!」という感じではなかった。
自分では痩せた感覚はないけれど、久しぶりに体重計に乗ってみたら47㎏→44㎏に減っていた。
もう、若い頃のように「やったー!体重が減ったー!」と喜ぶというよりは、「どこか悪いところがあるんじゃないか…」と逆に心配になった?
漢方薬局の方に相談したら、体調が良いのであれば単に余分なものが落ちたと考えて大丈夫と説明されて安心した。
腹八分を守っていれば、胃痛がすることはほとんどなくなった。
なんとなく、全体的に調子はいいように感じる。
ネットで「萎縮性胃炎」「治し方」などと検索しても食べ物に気を付けるくらいで治療方法はなかなか見つからない。
萎縮性胃炎は一度なったら薄くなった粘膜が治ることはない、または長期間かかると書いているものが多い。
同じように「萎縮性胃炎」と診断されて、何に気を付けたらいいか悩んでいる人に少しでも参考になればいいなと思う。
萎縮性胃炎の養生は時間がかかるけど、薬膳学んでいて良かったと思う。
漢方に頼ることもいいけど、保険適応外なので一か月で一万円以上はかかってしまう。そして、体調を管理するベースはやはり食だと思う。
ある程度、続けたら食養生だけでも大丈夫にしていきたい。