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自己紹介⑧

前回の続きです↓

・パン屋修行開始するも過酷な労働環境と暴言暴力に耐えられず断念
パン漬けな日々が2ヶ月経った頃、求人誌で見つけた個人店のパン屋で働き始める。
東京の製パン学校で基礎を学び毎日約300種類のパンを販売する有名店で修行した経歴を持つ店主が営むお店で、求人誌に記載されていた独立開業を積極的に応援する内容に惹かれて面接を受けることに。
緊張して上手く話せなかったと思うけどパン屋を開業したいという熱い想いは伝わったようでその場で採用となる。
入店して一ヶ月ほどで通常は経験がないと任せてもらえないパン屋の要であるパン生地の仕込みを経験させてもらい、パン生地の配合や扱い方、発酵の見極め方など製パンに関する基本的な技術や知識などを日々学んでいく。
普段は優しくパン作りへの情熱とパン愛に溢れた店主で尊敬する面もあったけれど、独自のルールみたいなものがあり、同じ質問と同じ失敗は一度まで。何度も同じ質問をしたり同じ失敗をした時は大声で怒鳴り散らし、さらには手が出るも多かった。
物覚えが悪く不器用な自分は教わったことを一度で理解できず何していいか分からずオドオドしがちで、質問すると怒られるのでうろ覚えで行動して同じ失敗をよく繰り返していたと思う。
その度、暴言を浴びせられ拳か麺棒で肩や腕あたりの同じ箇所を何度も殴られたり太ももやスネを目がけて思いっきり蹴りを入れられたりして体中アザだらけだった。
それでいて朝は6時からほぼ立ちっぱなしのノンストップで働き、18時閉店後も明日の仕込みや新商品の開発、掃除片付けまでして家に帰り着くのが深夜過ぎることもざらにあり、心身ともに疲弊していていた。
入店し2ヶ月ほど経ったある日、職場に向かう途中自転車漕ぐ足が突然重く漕げなくなり、休憩しようと近くにあったベンチに腰を下ろした瞬間涙が溢れて止まらなくなった。
出勤時間が過ぎてもその場を動けず、しばらくして店主から着信がありなんて話したかは詳しくは覚えてないけれど、泣きながら退職願い出てその日は仕事に来なくていいと言われてそのまま家に帰ったと思う。
後日、店主と直接話し合って正式に退職することになるが、突然辞めたことの償いにと何故か店先に設置する案内看板を作って欲しいと頼まれて退職後何度かお店に通って木材とペンキなど用いて看板制作してさよならする。


辛いこともあったけど、パン屋の業務を一通り経験して個人経営の大変さなども知れて、短い期間ながら大きな学びになったと思う。


途中煮詰まり数日放置したり書き直したりして、他にも盛り込みたい事柄ありつつもひとまず書き上げました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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