About Graceを読むための指標

敬愛する作家、アンソニードーアの未邦訳作品にAbout Graceがある。表紙の美しさにも惹かれ、書き込んでもためらいがないようにそのペーパーバックを購入し、読み始めたものだった。

しかし問題が起きた。未来予知のできる主人公という突飛な設定の難しさだけでなく、ドーアの豊かな表現力と博識さゆえに専門用語が多いのである。例えばcumulus congestus(雄大積雲)やhydrology(水文学)など…これらをいちいち詳しく調べていたために読み進めることに抵抗感が生まれ、情けないことであるが全体の10分の1ほどで諦めてしまった。

そこでこの本を最後まで読み終えるための指標を作った。

①150WPMを目標に毎日15分辞書を使わずに読み進める。その日のWPMを記録する。

②その後30分間を目安に精読する。終わらなかったら休憩を挟みつつ終わす。精読にかかったトータルの時間を記録する。専門用語についてはメモ程度で深入りしない。

③ストーリーを大まかに要約し記録する。

今後の出来に合わせ詳細は変化する可能性がある。また英文をきっちり読むのは久しぶりであるため、実際に始めてみると自分のWPMの低さとかかった時間の長さに驚くかもしれない。ただ英語力を伸ばさなければならないのと、どれほど自分に失望しても始めなければ終わらないので、ドーアを愛する気持ちを思い出しながら腐らずに続けていく。

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