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夢や目標は口にしない

よく、夢や目標は口にした方がいいとか、口にした方が叶うとかって聞く。
確かにその通りだと思う。


口にすることで、誰かが・何かがきっかけになってチャンスが巡ってきたり、力を貸してくる人がでてきたりするかもしれないし、確かに実現するまでの近道にもなるかもしれない。


でも私は経験上、あまりそれが良い方に左右したことが無い。



たぶんこれは私個人の性格上の問題と、HSPという性質が関係しているような気がするんだけど、なんだか口にするとうまくいかない。

というのも、HSPの特徴としての一つの物事に対して深く深く考えて、ああかな?こうかな?これがいいかな?あれがいいかな?とたくさん吟味したり、想像力が豊かなのでその先の先の先の先くらいまで考えちゃう。


だからその性質がよく作用すれば、ちゃんと目標が決まれば、そこまでのプロセスとか、計画とか、リスクケアとか、なんなら妄想とか(笑)なんかできる気がする!とかって思ってうまくはいくんだけど、その反面、私は刺激探求型HSPなのでいろんなものにすぐ興味が湧く。影響される。



だから何か今やってることよりも楽しそうなこととかに出会うと、すぐ気が変わってしまって、目標が変わってしまって、結局何やってるの状態に陥ることが多々ある。


性格的にはとっても行動型だから何でもすぐ始めるんだけど、その反面、諦めるのも辞めるのも早い。気がコロコロ変わっちゃう。はぁー(泣)。


つまり、いろんなことにすぐ興味が湧く、かつ考え始めるとできる気がしてきてしまって突っ走ってはみるけど、またそれより楽しそうなことが起きると途端にコロっと気が変わってしまう。


だから軽々しく『〇〇したい!』とか『○○になりたい!』人前で宣言してしまうこと私にとってすごくハイリスクなんだなって。
自分を苦しめるんだなって。


というのも、こんなに行動的な私でもHSP性質を持っているせいで本当に些細な一言ですごく傷つく。


だから、もし私が宣言したことを否定されるような言葉を誰かが述べたり、宣言したことが結局できなくて『○○って言ってたのに。』みたいなことを言われたらグサッと心にとげが刺さるような感覚になって落ち込む。


きっと心の強い人とか、まっすぐな人とか、情熱メラメラな人とか、何を言われようとも関係ない!やったる!みたいな人もいると思うし、何言われてもへっちゃらだぜ~!みたいな人もいると思う。

正直そんな強靭なメンタルな人にはすごく憧れるし、人生の過程で強くなれる人もいると思うし、私も強くなろう!何言われても気にしないぞ!みたいに必死に頑張っていたけど、私はどうしても強くなれなかった。

だからいつも言われるたびに落ち込んで、自己嫌悪に陥って、なんとかそんな自分を励ましながらここまで来た。



だけど、HSPの性質を持っているって知った時からかな、そんな面があるなら、強くいるんじゃなくて、傷つかないように逃げたり、ダメージを減らす方が最善なんじゃないかって思った。

だから夢や目標は口にすることをやめた。


過去にもやりたいことを宣言した後にコロコロ変わる私は、『○○って言ってたじゃん!』と言われたり、『この前言ってた○○もうやめたの?』って言われることがたくさんあった。


確かに自分で宣言してしまったことだから、それができなかったのは自分が悪いんだけど、自業自得ではあるんだけど、でも生きていれば夢や目標は変わる。

生活や環境によってやり方も変わる。

だから何も悪い事じゃないし、常に目標があることは前に少しでも進んでいる証拠だと思う。

たから恥じる事じゃないし、なんなら一歩踏み出して、やってみた結果だからなにも悪いことはないんだよね。きっと。


でもやっぱり打たれ弱い私はどうしても、周りからの批判や、風当たりの強さや、自分の夢や目標に対する否定的な言葉は極力聞きたくない。
否定されたくない。
ダメージは受けたくない。


だから夢や目標を口に出すことはもちろん全然悪い事じゃないんだけれど、私みたいに繊細で傷つきやすくて、臆病で飽き性で興味の移り変わりが激しい性格には、夢や目標は口に出さず心に大事に抱きかかえて持ち続けていくことが最善なのかなって思う。

でも結局本当に大事なことって、自分の夢や目標を失わないこととか小さい事でもいいから目標をもって生きていくことだと思うから、それを失わないように逃げることは悪い事じゃないよね。




こんな弱くて影響も受けやすい私でも夢持ちたいし、目標持ちたい。
でもダメージは受けたくないから、あまり口外せずに、自分の中で夢や目標を持ち続けていたいなって思う。

夢や目標はまたコロコロ変わるかもしれないけど、変わってもいい。
そうやって変わりながら夢や目標に向かって前進していけたらいいなって思った。
そんな日。




おわり


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