ざんねんなスパイ / 一條 次郎
カオス。
こんなにも頭がぐちゃぐちゃになる小説は初めて。
次から次へと色々なことが起きて話が進んで、しかもそれが全部ふざけとって、ずっとパニック状態。
一言一言、一文一文がいちいち面白くてハマっちゃう。
これを映像や舞台にしたら面白そうなんて想像までしながら読んじゃった。
やけど小説やけんこそ面白いのかもしれん。
人の頭の中で想像するからこその面白さ。
あ、ああ!
なんかに似とるなと思ったら、夢や夢!
寝とる時に見る夢!
はちゃめちゃな世界に登場人物に事件に、むちゃくちゃに進んでいくストーリー。
まさしく夢を見とるような、そんな小説。
そうやそうや、読んどるときずーっとそんな感覚やったんよ。
久しぶりに頭の中がワクワクしたなあ。
あー、こんな小説書けたら楽しいだろうな。
21「 ざんねんなスパイ / 一條 次郎 」