面白い本・好きな本|なにを考え、なぜ考え、どのように考えるか篇
量か質か
TwitterやInstagramのフォロワー数や、YouTubeの登録者数など、“数”が話題になることはとても多い。
それに伴い、数を増やすためには○○が必要〜、とか量ではなく質が重要〜、といったコメントを見聞きすることもとても多い。
“量”は数で見える化されているので一目瞭然。
では、“質”はどうやって把握するか?
この疑問に対して、明確に答えるのは指標がいくつもあるので案外難しい。
“質”の見える化
ちょっとした思考実験。
フォローする人が3人しかいない人は、一人の人にさける時間は1/3。10人フォローしていれば、一人にさける時間は1/10。
人間だれしも1日24時間しかないのだから、フォローする人が多ければ多いほど、一人に費やす時間は少なくなる。
と、いうことはフォロワーの数は、単純に人の数で計測する以外の方法もあるのではないかと。
1/3票もっている人にフォローされる場合、3人にフォローされて、1フォロワー。1/10票の人からフォローされる場合は、10人からフォローされてようやく1フォロワー。
なので、同じ“量”の5人からフォローされていても、その“質”は全然違い、1.443フォロワーの場合もあれば、0.23フォロワーになる場合もある。
“量”がいいか、“質”がいいかは、状況により様々なので、どちらが正しいと一概に決められるものではない。
“質”の考え方も、いろいろあるので、この考え方が唯一正しい方法だとも思わない。そもそも多いことがいいかどうかも人それぞれ。
単純に、いろんな思考実験で思い巡らすことが、おもしろい。
とても単純な数値計算で見える化できるのだから、InstagramでもTwitterでも、もちろんnoteでもいいので、どこかで取り入れてくれないかなぁと。。
と、いうことで「考える」ことについて思いを巡らす面白い本3冊をピックアップ。
「なにを考え、なぜ考え、どのように考えるか」
WHAT IF ? ホワット・イフ?/ 2015
元NASAの研究者による人気のマンガ科学解説サイトを書籍化したもの。
突拍子もないアイデアを、真面目に科学的に考えて、結論を導き出す。
そんなこと考えても意味がない、何の役にも立たない、と吐き捨ててしまうのは簡単だけど、結論はそんなに重要ではない。
真剣に、深く、そして楽しく考えることの大切さを教えてくれる良書。
・光速で野球のボールを投げたらどうなる?
・お茶を必死にかき回したら沸騰できる?
・全人類が少しの間、没交渉すれば風邪はなくなる?
・人類総出で月をレーザーポインターで照らしたら?
などなど
思考の整理学/1983
「東大・京大で一番読まれた本」というキャッチーな帯の効果もあり、学生以外でも一般的にとても有名な本。
受動的より主体的に、量より質で、ひとつの見方より、多角的な見方で、詰め込むことより、取捨選択で。
当たり前のことが書かれている、という人もいるけど、根源的なことが書かれているとも言える。
なので、いつまでも色褪せず、たくさんの人に読み継がれている名著。
FACTFULNESS ファクトフルネス/2019
説明するまでもなく、最近とても有名な本。
タイトルの通り、事実に基づき考えることの大切さを教えてくれる良書。
思い込むのをやめよう、と言ったところで、思い込んでいる人は、思い込んでいることに気づいていないわけで、思い込んでいないと思っている人に、いくら思い込みを捨てよ、といったところで伝わるわけはない。
なので、本を読まなくてもいいので、
「チンバンジークイズ」だけでもやってほしい。5分でできるので。
とても当たり前の簡単な常識問題12問。
自分がどれだけ常識があるか、理解するのにちょうどいい問題。
3択の問題なので、チンパンジーが答えても1/3の確率で正解になる。なので5問以上正解すれば、チンパンジーに勝てる。
誰でも簡単に勝てる、はず。。