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小さな旅・思い立つ旅|京都情景 階段に魅せられて[京都駅、京都市美術館、伏見桃山陵]

めくるめく階段の世界へ

階段の魅力はその見た目、用途、そして見る角度によって実に多彩な表情を見せてくれること。なにより、床・壁・天井といった平面的な要素とは違い、階段だけが立体的な造形で、まるでアート作品のよう。

伏見桃山陵の石畳の階段

ゆったりとした階段は昇る人を優雅な気分にさせ、機能的にコンパクトな階段は自然とキビキビとした動きにさせられる。
非日常の世界へ誘う階段があったり、圧倒的な大空間を演出する階段があったり、登り降りする人の動きを美しくみせる階段があったり、

ということで、GWも終盤戦。旅の目的地に京都の階段でもどうでしょう、という話。階段を舞台に人びとが行き交えば、そこにドラマが生まれる。

京都情景 階段に魅せられて

京都市美術館 村上隆展

京都駅の大階段

今では実現不可能な大階段

木造の塔では日本一の高さを誇る東寺よりも高い京都駅。京都の景観を台無しにすると長年妬み嫌われてきた京都駅も、時の経過とともに忘れさられてきたような。今の法規制では高さ31mまでの建物しか建てることができないので、今となってはとても貴重な大階段。

旅で行き交う人々を受け止める大舞台

京都市美術館の螺旋階段

小さくて大きな存在

階段の規模はとても小さいけれど、とてもきれいな螺旋階段。正面エントランスを地下1階にして、そこから中央のロビー空間へ登っていく演出は最高に気持ちがいい。新旧の対比、東西軸線の強化。学会賞受賞も文句なし。

アートのような螺旋階段

自然なスロープで地下1階のエントランスへ
地下からの登ってくる階段 と 螺旋階段
螺旋階段は裏も綺麗


伏見桃山陵の静かな石畳

静寂に包まれる石畳

観光スポットでも、あまり有名な場所でもない。でも、天気のいい日にゆったり散歩すると最高に気持ちのいい場所。辺り一帯は宮内庁管轄で厳かに整備され、とても静か。砂利の遊歩道を歩いた先にある長い長い石畳。静かにゆっくり昇る。

緑に包まれ心洗われる静寂のひととき

頂上の陵墓は旧伏見城本丸跡

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