小さな旅・思い立つ旅|但馬国[湿った空気感がよく似合う朝来]篇
ひょうご五国
兵庫県は、摂津、播磨、但馬、丹波、淡路という歴史も風土も異なる個性豊かな五国からできている。
瀬戸内海にも日本海にも面していて、大きな島もある。なんでもありな兵庫は旅行するにはもってこい。
ということで、前回に引き続き、但馬国篇。
ちなみに、播磨国のおすすめはこちら
湿った空気感のある風景
横山大観の水墨画。長さ40mもある巻物で、絹に描かれた水の一生の物語。そのタイトルが「生生流転」。
山奥の霧が水滴になり川になり、山から里へ、海岸から海へ水が流れて、蒸発して最後に空に登る
霧がかる湿っぽい空気感がとても好きな水墨画。
あと、長谷川等伯の松林図屏風もいい。
墨の濃淡だけで表現された、靄のなかに浮かび上がる松林に、みればみるほど引き込まれていく。。
そして、杉本博司の海景[Seascapes]
ぼやけてたり、静寂があったり、暗かったり、荒々しかったり。
ひたすら、モノクロームの海と空の写真
水と空気と光。
湿っぽい空気感が表現された「生生流転」と「松林図屏風」と「海景[Seascapes]」がとっても好きな3つの絵。
最高にかっこいい。
但馬国[湿った空気感がよく似合う朝来]篇
と、いうことで湿った風景が似合う、朝来の旅。
銀山があり、茅葺き屋根があり、山城がある。
生野銀山
織田、豊臣、徳川の幕府直轄鉱山として栄え、明治には政府直轄となり、その後は皇室財産にもなった大鉱山。
実際に掘られていた坑内に入り、当時のままの岩肌を眺めて散策する。冬より絶対夏がいいけど。。
芒種
昭和初期の和洋折衷のお屋敷を改修した飲食店+雑貨屋。
建物も庭も綺麗で、ごはんもおいしい。
そして、店名の芒種は、二十四節気の第9番目で、旧暦4月後半から5月前半の期間のこと。ちょうど梅雨入りの湿っぽい時期。
播磨屋 生野総本店
竹林の中、苔むす茅葺き屋根のお店。
おかきを買って、ぜんざいを食べる。近くにきたらふらっと立ち寄るにはちょうどいい場所。
あさご芸術の森美術館
ダムの直下にあるとても珍しい美術館。
なので、建物内よりも屋外展示とともにダムの下で遊ぶのがちょうどいい。
竹田城跡
とても有名な天空の城、日本のマチュピチュ。
雲海に浮かび上がる石垣は、廃城から約400年を経ているが、ほぼそのままの状態で残っており、日本屈指とのこと。
これぞまさに湿っぽい空気感の漂う場所かと。
旧木村酒造場 EN
約400年の歴史をもつ酒造場をリノベしたホテルをはじめとした複合商業施設。そして山頂にある竹田城跡を望める場所。
ホテルに泊まらなくても、ランチで立ち寄るだけでもいいかと。
海鮮せんべい但馬+あいす工房らいらっく
旅の最後は、せんべいとアイスで締めくくり。
特段すごい何かがあるわけではないけれど、行けばそれなりに楽しめる場所かと。
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