3つの好きな映画|ユーゴスラビアの紛争篇
サッカー日本代表が6月にセルビアと対戦するとのこと。
セルビアの監督は、日本でもとても有名なストイコビッチ。セルビアは旧ユーゴスラビアに属しており、ピクシーも旧ユーゴ出身。
ちなみに、かつて日本代表の監督にもなったオシムも旧ユーゴ出身ということもあり、ユーゴスラビアについてちょっと調べてみた。
旧ユーゴと言われる通り、かつて存在した国なんだけど、国が解体される過程でいくつもの紛争が継続していたことは、わかっているようで実はよくわかってない。
ウィキペディア情報によると91年から2001年まで5つもの紛争があったようで。これらをまとめてユーゴスラビア紛争というとのこと。
Think globally, act locally
ネットで調べるとかなり前からある言葉のようだけど、まったく存在を知らずに最近知った言葉。
「地球規模で考え、足元から行動せよ」だったり、「国際的な視野を持ちながら、地域にも目を向ける」だったり、「抽象的に考えて、具体的に行動する」だったり、いろんな解釈ができるいい言葉。
本や映画で世界を知り、小さな旅で現地を体験する自分の生活スタイルにリンクするところもあり、いい言葉だなぁと。
と、いうことでユーゴスラビアの紛争に纏わる映画を3つ選出。
平成の時代に実際にあった出来事でもあるし、つい最近の2019年にマケドニアの国名が北マケドニアで決着するほど、今現在までつながっている生きた世界史。Think globallyに最適な3つの映画。
ビフォア・ザ・レイン 1994/マケドニア紛争?
ヴェネチア映画祭で金獅子賞、以下10部門を独占した傑作。
紛争の絶えないマケドニアとロンドンを股にかけ、民族間や宗教間の対立や戦争がもたらす悲劇を、時間軸が環のように繋がった3話のエピソードで描いたオムニバス作品。
マケドニア人とアルバニア人の複雑な民族間の摩擦を表現した心理描写や、マケドニアの美しい山岳地帯の風景描写。
ノー・マンズ・ランド 2001/ボスニア紛争
カンヌ映画祭脚本賞やアカデミー外国語映画賞など多数受賞。
ボスニアとセルビアの中間地帯に取り残された2国の兵士の物語。言葉も通じるし共通の知人もいるのに、敵と味方になってしまう悲しさと国連軍の無力感とマスコミの無責任が複雑に混じり合う、強烈なメッセージを放つ作品。
印象的なジャケットも含めて、とても好きな映画。
ロープ 戦場の生命線 2015/クロアチア紛争?
紛争地帯で人々を救うため奔走する国際援助活動家たちの戦い。
ある村で井戸に死体が投げ込まれて生活用水が汚染され、国際活動家「国境なき水と衛生管理団」が現地に派遣され、さらに紛争審査分析官や国連軍が加わり物語が展開する。
紛争中の残虐で激しい内容はまったくなく、紛争後の普通の日常が淡々と物静かに進行するからこそ、リアリティをもって感じ取れる作品となる。
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