見出し画像

3つの好きな映画|人生最高の1日ってありますか?[ビフォア・サンライズ、サンセット、ミッドナイト]

結婚記念日を迎える

今年で21回目。付き合った日と結婚記念日は同じだから、付き合った記念日でいうと26回目。秋の心で「愁(うれい)」と表現するけど、そんなことはない。秋はとってもいい季節。

人生最高の1日ってありますか?

そんなこと言われても、人生まだ半ば、最高を決めることなんて難しい。最高と言えそうな日はこれまで何度かあったけど、今後それを上回る可能性だって残されている。だったら昨日よりも今日、今日よりも明日、この瞬間瞬間を大切にしたほうがいいに決まってる。この先は未来しかない。

「今が一番しあわせ」
毎日を気持ちよく過ごすための合言葉

ブックサンタもこの時期の風物詩

18年の歳月を描いた三部作

18年でたった3日しか描いかない三部作。20代の出会いの1日、30代の再会の1日、40代の日常の1日。

人生で最高の1日について考えさせられる
究極のラブストーリー

1995年、主演の男女は20代で、ただひたすら2人が会話するだけの1日を描く。通常、映画は言葉よりも映像で見せることを良しとするんだけど、その真逆のことをしている。

2012年冬

言っていることと、思っていることがずれている

うれしい場面で、うれしいと思っている人が、うれしいと発する映画はつまらない。場面と心情と言葉で情報がひとつしかない。

それよりも、当たり前の日常で、ふと悲しさを感じている人が、うれしいと発する。それがなぜ日常なのか、なぜ悲しいのか、なぜうれしいと言ったのか、見ているこちらにしっかり伝わる映画はいい映画。3つの情報が一度に入ってくる映画。密度の濃い映画。

2作目は9年後の2004年
9年後の男女を描く

役者も9年歳を重ね、映画の中の役も9年歳を重ねる。老けたメイクも、時の経過を表現する場面も必要ない。本当に9年の歳月を経たリアルな映画。1作目同様に、たった1日の出来ごを30代の男女の会話劇だけで見せる。再会の1日。

3作目はさらに9年後の2013年

役者は40代になり、物語の中でも出会いから18年の歳月が経っている。出会い、再会を経て、倦怠期に入ってる。喧嘩もしてる。

1作目の冒頭でみた電車内で喧嘩する40代夫婦にきれいに繋がり、三部作がみごと完結を迎える。

人生最高の1日ってありますか?

2019年冬

ビフォア・サンライズ|ウィーン

列車の中で出会ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人女性セリーヌ。意気投合した彼らはウィーンで途中下車し、14時間だけという約束で一緒に過ごすことにするが……。


ビフォア・サンセット|パリ

9年後、作家となったジェシーは新作のプロモーションのために訪れたパリの書店で、思いがけずセリーヌと再会する。彼の新作は、ウィーンでのセリーヌとの出来事をつづったものだった。2人は再会を喜び合うが、一緒に過ごせるのはジェシーがアメリカ行きの飛行機に乗るまでの短い時間だけ。街を歩きながら会話を重ねていく2人だったが……。


ビフォア・ミッドナイト|ギリシャ

双子の娘に恵まれ、パリで一緒に暮らすジェシーとセリーヌ。2人は友人に招かれてバカンスのためギリシャの海辺の町へやってくるが、ジェシーは元妻とシカゴで暮らす10代の息子が気がかりで、セリーヌは環境運動家としての仕事に不安を感じており、それぞれ頭を悩ませていた。そんな時、ジェシーがアメリカへの引っ越しを提案したことから、2人の会話は夫婦喧嘩になってしまい……。


関連記事

映画|フランスの奥深いローカルへ

本|対話するからわかること

旅|郷愁の原風景


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集