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七夕。娘の願い、私の習慣。
この時期保育園では七夕飾りを作る。
今年は自分で顔を描いた織姫様と彦星様。
自分で色を塗ったきゅうりとトマト。
毎年のように織姫様と彦星様を作ることで、作品のクオリティが上がっていることがわかる。
できることが増えていることを恒例行事から感じられる。
こちらも毎年恒例ではあるが短冊を2つ持って帰った。
1枚は娘用。もう1枚は親の分らしい。
今年は私も楽しみにしていた。
娘は去年に比べてずいぶんお話が上手になったから。
直接どんなお願いをするか聞ける初めての七夕。
大きくなったらスーパーヒーローになる、と言っている娘。
そう言う系統(〇〇になれますように、グミをいっぱい食べられますように)だと思っていた。
「どんなお願いする??」とワクワクしながら聞く私。
「おこ……じゃなくて、わらいますように!」
「…なにが?」
「えっとーー…みどりのたんざくが!」
少し目を泳がせた娘の視線の先には机に置かれた緑の短冊があった。
長女の願いは、本当は「怒りませんように」だった。
怒らずに笑顔でいてくれますように。
本当にこれでいいか何度も聞くと
「だいすきって言ってくれますように。」と言った。
書けなかった。
はずかしくて。ダメな親だと思われると思って。でも実際怒ってばかりで。
だから親の分の短冊にはせめて
「家族みんなでニコニコ笑ってくらせますように」と書いた。
この日から私に新しく習慣にしたいことができた。
毎日朝起きた時、夜寝る前に大好きと伝える。
夜、どんなにお風呂を渋っても、テレビを自分で消すと言って消さなくても。
我慢できず怒ってしまっても。
必ず大好きと伝えて眠ろうと思う。
いつも起きてすぐ私の膝に座ってくる。
その時に背中に向かって
「おはよう、今日も大好きだよ」と言っていた。
今朝、私が顔を洗っていて言えていなかった。
だから向かい合って朝ごはんを食べている時に
「おはよう。今日も大好きだよ」と伝える。
娘はにっこり笑い
「おはよう。今日もかわいいね。大好きだよ。」と伝えてくれた。
娘のほうが一枚上手で笑ってしまう。
今度からは私も娘の顔を見て、かわいいまで伝えようと思う。