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6REs project がおもしろい

この12月、教員時代の元同僚ももこと一緒に【6REs project】というものを始めました。

ことの発端は、夏。
年に2回、謎のメンバー3人で開催している、いま気になっていることをただひたすらに何時間もしゃべりまくる会でのこと。

ももこが楽しそうに「学校とか子どもとかに関わってる人の想いとか、形にしたいんですよね」的なことを話していて。「私描くんで、あいさん聴いてくれませんか」的な流れから「おもしろそうだから本当にやっちゃおう!」と話がまとまったような、違ったような。

この会は本当にみんな好き勝手に何時間もしゃべり倒すから、情報量がすさまじく、記憶できるキャパをはるかにオーバーしていまして。そこで生まれたアイデアや閃きは各自持ち帰るんだけれど、なぜその気づきが生まれたのか、そこで何が語られたのかは、誰もちゃんと覚えていないという不思議な会なのです。

でもこの【6REs project】は、その会でももこが楽しそうに語っていたことと、私が「なんだそれ、おもしろそう…」と思ったこと、その話をきっかけに立ち上がったことは、記憶しています。
(ちなみに、その会に同席していたもう1人の方は、私たちがこの話題で盛り上がっていたことすら記憶していませんでした笑)


今回、ありがたいことに計8名の方がモニター協力してくださいました。本当にありがとうございました。

実際にやってみて、改めて感じたことがたくさんあったので、少し書いてみようと思います。


まずはやっぱり、マニアックなことを熱く語ってくれる方が、好きすぎるということ。「この分野」「この領域」よりもさらに狭い「この感覚」「この瞬間」について、とても詳細に、とても楽しそうにお話してくださる方、私は大好きです。

途中で「こんな話ずっとしてても大丈夫ですか?」と聞いてくださる方が何人もいらっしゃって、その度に「もちろんです」と答えていたのですが、これ、本音です。

仕事だから聴いてるとか、仕方なく聴いてるとか、そんな感覚はまったくない。私、プライベートでもきっと楽しく聴きます。だって、おもしろいんだもの。

一般的には知られてもいないようなことに、多くの人が発見できないような差異に、端から見ると何がおもしろいのか理解できないようなものに、どうしようもなく心惹かれてしまう理由を、私は知りたい。そこに確実に存在している、その方が知覚している美しい世界を、私も感じてみたい。

そして、きっと普段はなかなか話す相手がいないであろう美しい世界を語っているうちに、ご自身で「やっぱり美しいな」「あぁ、だから私はこれに惹かれるんだ」と認識していく過程を見るのも嬉しい。

他者が理解してくれないことが、その世界に惹かれてはいけないかのような感覚をもたらしてしまうことって、実際とても多いじゃないですか。「変だよ〜」と言われる度に、私がおかしいのかなと思ってしまう。

小中学生と話していても、この手の話はよく出ます。「めっちゃ好きなんですけど、ちょっとマニアックで…」「絶対頭おかしいと思われるんで、言えません」「やめた方がいいってよく言われるんですよね…」

だから私、よく話すんです。
メロンパンおいしいよね!って言ったら、みんなが「えー、カレーパンの方が絶対おいしいよ」って言うからって、メロンパン好きでいちゃいけない理由はないんじゃない?
みんながカレーパン好きでも、私はメロンパン好きだな〜って思ってていいんじゃない?
そりゃ「メロンパン最高だよね!」で盛り上がれる相手がいたら嬉しいけど、今いないなら、いつか見つけたらいいんじゃない?

でもね、子どもは悩みます。
「えぇ…、でも変なヤツだと思われたら生きていけんし」。これ、私がちょっと悲しくなる瞬間。

だから、みんながそれぞれの偏った愛を安心して自由に表現できる場が、たくさんあるといいなと思います。それが学校であったなら、どの子もアクセス可能な場であったなら、なおいいなと思います。
私が美しいと感じるのは、そういう世界。


なんだか長くなりそうな予感しかしませんが、2つめ。自分と繋がりなおす瞬間が、おもしろい。
お話している途中で必ずといっていいほど出てくる「私、繋がってたんですね」という言葉。

ヒトって点でバラバラに、本当に何の脈絡もなく、いろんなこと考えたり行動したりしないんですよね、システム的に。
心惹かれることも、どうしてもモヤモヤしてしまうことも、思わずしてしまう行動パターンも、何かに引っかかっているという点では同じで。その引っかかりを探っていくと、たいてい過去の体験に行き着きます。

これまでのたくさんの経験があって、そこで感じたものが積み上がって、今の私ができていて。だから今の私と過去の私を切り離して考えることはできなくて。そしてその“繋がっている私”は、もちろん未来にも繋がっていて。

だから「なんでこんなことがしたいんだろう」「ただの一過性の思い込みか?」と思っていた未来像が、ずっとずっと追い求めていた世界だと気づいた時、「そうそう、これこれ!」と思うものに出逢えただけなんだと分かった時、自分で自分を肯定することができる。安心して未来に向かっていいんだと思うことができる。

「だからかぁ〜!」の後に展開される「そういえば、あの時もこの時も…」の時間、大好きです。


書きたいことは他にもいろいろありましたが、長いので最後に、ももこがすごい。身内の話で申し訳ない。でも、どうしても書きたい。

私とももこは、教員時代の同僚です。2人で吹奏楽部の顧問をしていたこともあります。
私は当時から、ももこのことが好きでした。悩みながらも、How toに走らない、飛び道具に頼らない。地に足をつけて1歩ずつ着実にモノにしていく姿が、好きでした。

そんなももこが当時始めたばかりのグラレコを見せてくれた時、私はすぐに思いました。「うわっ、これ絶対おもろいやつ」。そして、部活の代替わりのミーティング(学活ばりに1時間たっぷりかけて、アイスブレイクからやってた。楽しかったな〜)や、校内授業研の協議会の記録などをももこにお願いしていきました。今考えると、結構な無茶振りだった気もします。断れなかったのかも、ごめん。

今回の【6REs project】では、私がお話している間、ももこが裏で記録をとってくれているのですが、驚くべきはそのスピード。こちらのセッションが終わると同時に、描き終わって共有してくれるんですよね、毎回。

かなりの情報量だから、今日はさすがに私が間を繋いどいた方がいいかな…と思う時もあるのだけれど、なぜかいつもちゃんと同時に描き終わってる。
参加してくださっている方も「え、もうできてるんですか?」と驚かれてるんだけど、実は私も「マジか…」と思っている。慣れませぬ、まったく。

とはいえ、ももこのグラレコがすごいことは分かっていて。今回驚いたのは、水彩とその解説。

確かに言ってた。「水彩で表現できたらいいなって思ってるんですよね」って。でもこんなに新しいものを出してくれるなんて思ってなかった。
そして、そこにつけてくれている解説がまた素敵で。セッションを客観的な視点から捉え直して、ももこなりに咀嚼をしてくれていることがよく伝わる。

だから私も毎回、新鮮な気持ちでこの水彩と解説を見るんです。あぁ、こんな風に見えたんだって、よく分かるから。なーんて、私が説明するより見てもらった方が早いので、こちら是非ご覧いただけると嬉しいです。

こういうセッションって、どうしても外に出しにくくて、そこで展開された意味のある時間を知っていただくことが難しかったりします。
でも、ももこがいてくれるおかげで、可視化してくれるおかげで、外への出しにくさがあったことを忘れるぐらい、軽やかに越えていっているなという感覚があります。本当、ももこがいないと成立しない。いつもありがとう、尊敬してます。


ということで【6REs project】ニヤニヤしながら作戦会議しておりますので、引き続き追っていただけると嬉しいです。

とてもとても長くなってしまいました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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