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一週間日記(6/22-28):∞の午後

6月22日(月)
 最近はかったように6:30──じゃなくて5:30だ──に目が覚めるのでなんだか不思議な気がしている。たぶん始発の電車が通るせい。いつもパンの朝ごはんなので、今日はたまご雑炊をつくった。味付けは塩ひとつまみだけにして体に優しい感じにしてみた。
 仕事用のパソコンを開いてメールアプリを立ち上げると、たくさんのメールが受信された。「新自由主義」あるいは単に「資本主義」と思う。
 『文學界』の「疫病と私たちの日常」特集を読む。4月ごろからのコロナ禍での日記やエッセイ。人の日記を読むのが大好きなので日記形式のエッセイが読めるのは嬉しい。
 一向に痩せる気配がなくぷよぷよしている体に嫌気がさしたので、夕食の炭水化物を控えることにした。というか、この後サイゼリヤに行きプリンを食べたいので、お米は我慢しようと、そういうわけだ。レタスだけのサラダとほうれん草と豚肉の味噌炒めを食べてから、サイゼリヤまで歩く。6月の夜はほんとうに散歩にぴったりな気候。サイゼリヤの店内には小さな子を連れたお父さんやカップル、友達同士、高校生くらいの歳の男の子とその母親、というような面々が食事をしていた。『文學界』をずっと読んでいると、4歳くらいの男の子が店内中に響き渡る大声で泣き始めた。父親が抱っこして外へ連れ出そうとする間にも暴れまくっていた。彼はいったい何を訴えたいのだろうか。そんなに全身全霊で。
プリンはあいかわらずとても美味しかった。コーヒーはかなりまずい。一時間くらいで帰る。


6月23日(火)
 本当に毎日変わり映えがしない。午後の時間が無限に引き延ばされているんじゃないか?と感じるほど長い。
 なんとなく、京都、と思ってNETFLIXを探したら『四畳半神話大系』をみつけたので見ていた。京都に行きたいしなんなら住みたい。このようなところで大学生活を送るというのはさぞや楽しかろう。ループ物だとは知らずに見始めたが、パラレルワールド系の話が好きなので面白く見る。
 厚揚げと大根の煮物とマカロニサラダをつくろうと思って準備し始めたところ、マカロニサラダのレタスを洗う時点でいろいろとめんどくさくなり、マカロニサラダと買ってきたコロッケで済ますことにした。ビールも飲みたくなり追加。今日は初夏らしく暑い日だった、沖縄慰霊の日。


6月24日(水)
 昨日の深夜から始まった憂鬱をひきずり、午前中はほとんど使い物にならなかった。昔の悲しいことを思い出してしまい、ひとつぶ涙が出ると止まらなくなって半時間ほど泣き続けた。
そのあとなぜか暴力的な眠気に襲われ、お昼休みをまるまる眠って過ごした。それからピザを食べた。
 仕事はとても落ち着いている。文學界のいとうせいこう『夢七日』を読む。夢なのか。君はどんどん深い階層の夢へと潜っていく、わたしはだんだん体がだるくなり頭がいたくなり憂鬱になってくる。ストレッチをしたらちょっとだるさがましになった。
 昨日つくれなかった厚揚げと大根の煮物をつくる。おいしくできたのですこし気分が良くなる。


6月25日(木)
 昨日と今日と明日が入れ替わっていたとしてもたぶん気づけないほど同じことを繰り返している。仕事をし、文章を書き、アマゾンプライム で『アップグレード』を見た。そんなに面白いとも思わなかったが、「AIっぽい動き」の演技になるほどと思ったり思わなかったり。


6月26日(金)
 明日からまた休みだ、という思いだけで乗り切れる金曜日。午後がぬるぬると長い。
『新潮』のお目当てである小山田浩子の『かたわら』を読む。なにも起こっていないのに、この不穏感! 小山田ワールドを今回もとても楽しめた。

 18時くらいから強烈に眠くなり寝てしまう。しんどい系の夢を見た。行かないでと泣き叫んでる。目が覚めて時計を見ると20時を過ぎていた。
厚揚げを甘辛く焼いたのと大根サラダで夕食。そのあとだらだらしていたが寝る気にもなれなかったので適当な映画でも見ようと思い、レオ様がでているので『アビエイター』にした。長かったが、レオ様の迫力で結局全部見てしまった。なんと冒頭に”QUARANTINE”(隔離)という言葉が出てくる。3時過ぎに就寝。


6月27日(土)
 夜、大学時代の友達とZoom飲み会。三週間ぶりぐらいか。とても楽しく過ごした。


6月28日(日)
 お昼ごろ起き出して、なすのミートソースをつくる。まあまあ美味しくできた。
そのあと実家へ。弟もちょうど帰ってきていて(入れ違いで出ていったが)すこし話すことができてよかった。母に病気がみつかり、今度手術になるだろうとのこと。幸い、命にかかわる病気ではなさそうだがやはり心配。
 自分のアパートに帰ってきてから、思ったより動揺している自分に気づく。




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