『いつかわかる日のために』
大きな渦のなかで隆起したそのひと山について
私は黙考し手放す
いつかわかる日のために
今は日々を和らぐだけ
初夏の日差しがこの胸に落ちかかる前に
あなたの名前が頭の中に響くその日に。
死にたさは捨てましたか?
じゃあ随分軽くなったでしょう
ふわふわすかすか掠めていく真相と言う名のスポンジケーキのために その雨に
孤独でなくなった私は少し寂しくて打たれて眠る
そうでしたか?
じゃあ随分軽くなったでしょう
この日常は友愛のスナック菓子
ポッケの中から出てくるコインで
あなたの秘密を買いました
ひいふうみ
随分軽くなったでしょう?
私は想像の手の中で
そっと伸びをして 笑みを返して
それでそれで
手放せないまま
そっと仕舞う
繰り返し
そんな風に遊んでいた
私は未だ孤独だろうか
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