アイスランド旅行記①
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*今回の記事は、2020年7月末に行ったアイスランド旅行のお話。シリーズで8回続きます。
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アイスランド旅行記①
2020年の7月末から8月頭まで行ってたキャンピングカーでのアイスランド一周旅行編が始まりまっす。
若い火山と溶岩でできた北欧の島、アイスランド。
国道1号線がリングロードになっており、この道沿いに走ればぐるっと一周できます。内陸部はFロード(四駆じゃないと通行できない)や、氷河や火山、溶岩が広がる険しい道が広がっているので、車と地の利と運転技術を装備してからじゃないと危険そうです。記事の最後の方に2020年夏現在でのアイスランド旅行情報(航空券、レンタカー、バス、キャンプ場)を載せておきます。
旦那の初海外旅行先がアイスランド(学会があったので)で、雄大な手付かずの自然に圧倒されたらしく、その時の話を聞いてから「いつかキャンピングカーでアイスランド一周してみたい」と想いを募らせていました。
それから数年。デンマーク滞在中に行けたらなぁ、と思っていたら、
新型コロナによる世界的パンデミック。。。。
世界的に新型コロナ対策によるロックダウンが相次ぎ、デンマークも国境封鎖。観光目的の不要普及の海外旅行も控えるよう通達があったので諦めてたんですよ。そんな時にふらっと立寄ったリサイクルショップで、アイスランドのロードマップが売ってたのでせめて旅行気分でも味わおうと買ってしまいました。地図って見てるだけでワクワクするよねっ。
そしたら5月に入って、7月1日からノルウェーとアイスランド、デンマーク間の国境再開するとの情報が。ある程度落ち着いてきたので、観光再開して(入国時はPCRが検査必要)経済を少しずつ元に戻していこうと言う判断だったらしい。
何この朗報。何この運命。もう行くしかない!デンマーク政府を適切に行動しながらの観光も推奨してるし。我々は今はデンマークに住民登録しているし。思い立って旦那を誘惑(笑)し、アイスランド旅行計画を。諸々含めて10万程度に収まるなら行こう!とのことで色々計画。そしてノリの良い友人たちも誘い、総勢5人でアイスランド旅行へ。
アイスランド入国後、首都レイキャヴィクで2泊3日の観光、その後キャンピングカーを借りて7泊8日でアイスランドのリングロード(国道1号線)で一周旅行へ行くことに。うぇいうぇい。
航空券キャンセルの恐怖と戦いながらも、無事に飛行機が飛んで初のアイスランド旅行、初のキャンピングカー旅行に行けました。やったぜ( ´▽`)
そして7月15日から、2週間以内にアイスランドが安全と認めた国に滞在していた場合には、PCR検査が不要に。朗&報。
デンマーク→アイスランド移動はシェンゲン協定加盟国内の移動なのでパスポート不要。通常は入国検査などはなく、荷物を受け取ったらそのまま入国できます。が、今回は「2週間以内にどの国にいたのか」を確認するために検疫所が設けられていました。ちなみに事前にWebで回答して、バーコードをスタッフに見せて質問に答えれば通してもらえます。そんなに混んでなかったのでスイスイいけました。
その後首都レイキャヴィクに移動し、街を散策しながらお昼ご飯を食べることに。
デンマークとはまた趣の違う、可愛い家がいっぱい(о´∀`о)。ただ、アイスランドの主要産業の一つは観光。インバウンドで外資を得る政策をとっているため、物価がめちゃ高い。世界一とも言われるレベル。街並みは可愛いけど物価が全然可愛くない…( ^ω^ )
デンマークも物価が高い国で、デンマーク生活で物価の高さに慣れてたつもりだったけど、レベルが違った。半端ない。レストランランチは普通に4000円以上するし、テイクアウトのハンバーガーでも3000円。。。まぁ、外食が高いのは想定内。スーパー行くと結構安い食材が並んでるんですよ…
卵10個で609ISK(アイスランドクローナ)。1ISKが約0.9円(2020年7月当時)なので、約550円。あれ?事前にYoutubeと他ブログで予習した情報より高い。。。。あれれ〜おっかしいぞ。
とりあえず友人が『世界一美味しいホットドッグ屋』を進めてくれたので、そこに行くことに。Bæjarins Beztu Pylsurというお店。「町1番のホットドッグ屋」という意味らしい。場所はここ(Google map)。
特製ブラウンソースがほのかに羊肉の風味がして美味しかった。お腹がすきすぎて写真を撮り忘れましたが…。
航空券情報
私は航空券は基本的に格安航空券比較サイトなどで、発着時間と値段などを踏まえて買ってマス。基本的に航空会社から直接買ってたんですが、この時はエージェントを通して買った方が安かったのでエージェントからチケットを購入。ちなみに後述しますが、この時利用したエージェントは、あまりお勧めしません。
アイスランドへはイギリス経由のeasyJet(外部サイト)が安いんですが、当時デンマークとイギリスの国境が開いてなかったので断念。ちなみにeasyJetはLCCなのでキャンセルされた時の返金対応があまり良くありません。ご利用は自己責任で。
我々はmytrip(外部サイト)というエージェントを利用。国境が開いて観光が推奨されたとは言え、航空便の乗客が少なく予約完了(支払い完了)後に唐突にキャンセルされることが多く、キャンセル情報を常にチェックしていたんです。
ら、「君たちの予約はキャンセルされたかもしれないから、もし必要だったらキャンセル手続きしてバウチャー受け取ってね。」ていう非常にふわふわしたメールが来ました。いやいや、「かもしれない」「もし必要だったら」って何だよっ。何度メールを読み返しても”may”の文字が入っていて、ちょっと意味がよく分からない…。
多分、キャンセルされる便が多いので、いちいちチェックしてメール送るのが大変なので、このようなメールを送ってきたんだと推測。とりあえず航空会社のHPを常にチェックしながらヒヤヒヤしてました。ちなみに使った航空会社はスカンジナビア航空(SAS)。何故か行きの便だけオスロ経由からアイスランド直行便になったり、mytripのレビューに「最悪の会社。いきなりキャンセルされて返金もなし」「あなたはただお金を失うことになるだろう」っていう書き込みを見て、これは行けないかもって怯えながら旅行日まで過ごしていました。あまり評判の良いエージェントじゃないみたいです。
我々は幸運なことに、前日にオンライン発見手続きができたので事なきを得ましたが。いやぁ、ヒヤヒヤしました…。ちなみに、アイスランドにはWOW airというLCC会社があったんですが2019年に突然倒産したそうです、世知辛い。
キャンピングカー情報
アイスランドは観光大国。産業の一つが観光で外貨を稼いでいます。地力が低いから農業とかハードモードなんで。
空港があるケプラヴィークの町は、下手したらレンタカー事業で生活してるんじゃないかってくらい、レンタカー屋さんがたくさんあります。キャンピングカー情報はここで書ききれないので、自分たちが使った会社、使わなかったけどちょっと迷った会社の情報をのせておきます。
ちなみにマニュアル車が多いです。ていうか、ヨーロッパはオートマ車よりマニュアル車が主流。オートマ車もなくはないです。あしからず。
Nordic car rental campers (外部サイト)
色んな車がありますが、ちょっと古いキャンピングカーを取り扱っており、これが比較的安く提供されています。ただ、車はかなり古いです。あとレビューで『返却後にイチャモンをつけられて追加料金がかかった』とありました。
まぁ、それでも安いのでこの強そうでカッコいい6人乗りキャンピングカーをここで借りました。キャンピングカーを借りる時は車体の外観をよく写真に撮っておいて、何かあった時に説明できる資料として持っておきましょう。動画撮ってる人も結構いました。頭いいな。
中はこんな感じ。寝床はこの画像の上の奥にあるエリア(2人で添い寝仕様)、車体後部にある2段ベッド、写真に写っているダイニングデスクを折り畳んでシートを繋げて寝るエリア(ここも2人添い寝仕様)。
デフォルトの金額で車両保険や食器、包丁などの調理器具などなどがついてました。運転手追加や毛布追加、ガスボンベ追加は課金制。結構いい値段しました。アイスランドでレンタカーを借りる場合、追課金して火山灰保険に入ることをお勧めします。火山が活発で小さな噴火はよくあるアイスランド。車に火山灰が降りかかると故障することがあるので。
ちなみに我々は寝袋持参して、寝具類の課金はしませんでした。だって高いんだもん。
調理スペースはこんな感じ。狭いけどまぁまぁ使い勝手も悪くなかったです。ガスは危ないので使うときは窓を開けましょう。
その他シャワーとトイレも付いてます。水はキャンプ場などで排出、供給。トイレを使うと、排泄物を自分で廃棄してタンクをキレイに使わないといけないので、後処理がなかなかヘビー。何かあった時に人としての尊厳を守る最後のセーフティネット程度に考えておくと良いでしょう。我々は使いませんでした。
4人乗り、2人乗りのレンタカーだとここが良さそうでした。
ちょっと激し目のデザイン。リングロード一周中にこの会社の車をよく見かけました。道の駅で声をかけて車内を見せてもらったところ、冷蔵庫も水道もガスもあって、まぁ問題なく生活できそうです。デザイン激しいですけど。
まぁ、前述の通りアイスランドはレンタカー屋さんがたくさんあるので、他にもいい会社があると思います。
キャンプ情報
アイスランドはここ数年で、キャンプ場以外での車中泊が法的に禁止されました。1泊1500-2000ISK(約1350-1800円:1SK=0.9円計算)程度で場所によりますが、シャワーは課金制。500ISK(約450円:1SK=0.9円計算)で5分間使えます。無料のところもありますが。
キャンピングカーのレンタル代+キャンプ場代と、宿泊費を二重に払ってなんかちょっと損した気分になります。が、アイスランドの自然を守るための措置なので、大人しく従いましょう。アイスランド人も、『観光大国として外資を稼ぐ』ことと『観光客増加による自然破壊』の間でジレンマに揺れているそうです。寒さが厳しく、乾燥して土がほとんど無い(島が若くて土ができるほど成長しきっていない。溶岩にうっすら土がついてて植物も木や草じゃなく、苔が多い)この国では、一度植物を踏み荒らしたりすると回復に膨大な時間がかかります。
彼らの自然に敬意を払う意味を込めて、そして涙を飲んでキャンプ場代を払いましょう。前述した通り、キャンピングカーの水の排出や供給もできますし、トイレもキャンプ場で使うのが快適です(キャンピングカーのトイレは後始末がハード)。
キャンプ場は、このサイト(外部サイト)で調べられるみたいですが、正直ここに載っていないキャンプ場もたくさんありそうでした。人に聞きながら、看板を探しながら旅するのも楽しかったです。
空港から首都レイキャヴィクへの移動
バスかタクシーかヒッチハイク、レンタカーです。アイスランドに鉄道はないので。私がここで書くよりも、分かりやすくまとめられた記事(外部サイト)があるので、ここを見るのがお勧めです。
我々はバスで首都レイキャビクまで移動。空港から直接レンタカーの旅に出る場合、送迎サービスなどがあるそうです。
長々と書きましたが、しばらくアイスランド編が続きます。それでは今日はこの辺で。
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