菅政権の新型コロナ対策は「ハンマーを捨てたダンス戦略」③ 「勝負の3週間」とは何だったのか
「勝負の3週間」は、予想通りあっけなく惨敗。
当たり前です! 勝つような事は何もやっていないに等しいのですから、負けて当然。 勝負になると思っていた事自体がどうかしています。 と言うか、本気で闘う気など最初からなく、むしろ、敵側が有利になるような事ばかりやっていたというのが実態です。
新規陽性者や重傷者が急増しようが、医療体制が崩壊しようが、そんな事は知ったことではないのです。 「経済を回す」という大義名分の下、「Go To」を使って国民の命より自分たちの支持団体や業者、「中抜き組織」等の「身内」に税金を回すほうが大事というのが、ガースー政権の本音だと解釈した方が辻褄が合います。 要するに「勝負の3週間」は、緊急事態に匹敵する大惨事を尻目に、全く何事もなかったかのように「Go To」を続けるための口実に使われたという方が正解だということです。
そうすれば、何があろうと最低限3週間は、「命」より大切な「Go To」を無傷で延命させることができますから。 しかし、それは、貴重な3週間を無為に失ったということでもあります。 この間、政府・自治体がやった事と言えば、大阪市と札幌市への着のみ一時「Go To」からはずした他は、大阪及び札幌の一部地域の飲食店等に営業短縮を要請した程度というお粗末さで、日本(軍)お得意の典型的な戦力の小出しに終始。
それ以外の地域では「Go To」で「トラベル」も「イート」も野放し状態でやり放題だったのですから、感染拡大に歯止めがかかるはずもありません。強力な新型コロナ軍団に攻撃を加えるどころか、夥しい人の移動と接触によって、敵に大量の兵量・武器弾薬を供給しているも同然です。
「勝負の3週間」が過ぎても新規陽性者数は伸び続け、もはや感染爆発と言ってもいい状態。 国民もあまりの無能ぶりと「一部の国民」のためだけに一生懸命働くガースー内閣の本質にようやく気が付き始め、「Go To」への批判も急速に高まってきました。
世論調査の内閣支持率急落に慌てたガースー総理、ここに来てやっと「Go Toトラベル」を見直す気になったようです。
もっとも、お2Fの皆様は、「勝手なことをしやがって!」とお怒りの御様子ですが。
しかし、即時中止するのかと思いきや、一時停止するのは、何と2週間も先の28日から1月11日までの年末年始だけというのですからあきれます。
これでは、「27日までは旅行OKですよ。国民の皆さん、それまではどんどん行っちゃってくださいね~。」とけしかけているようなもの。 一時停止の前に、駆け込み需要を喚起しようとしているのが見え見えの悪手です。
要するに27日まで、炎上中の建物にさらに大量のガソリンをかけて盛大に燃やした後、「年末年始は、トラベルガソリンかけるのを少しだけ控えます。でも、イートガソリン撒くのは止めませんから。」と言っているようなもの。
ガソリンの量が多少減っても、肝心の消火活動自体は実質何もやっていないに等しいので、恐ろしい新年になりそうです。
<追記> 12月16日、世論の強い批判に押されて、政府はようやく「Go Toイート」等も28日から一時停止することを決めました。 ようやくブレーキをかけたと評価する向きもありますが、「Go To」一時停止は目一杯踏み込んでいたアクセルを少し緩めたに過ぎず、ブレーキでも何でもありません。12/17追記終り
ここまで大炎上してしまったら、前回書いたように、あとは早急に「封じ込め戦略」に舵を切り、緊急事態宣言を出してロックダウンを実施、並行してPCR検査による「社会検査」を大規模に実施するしかありません。 勿論「Go To」再開などは論外、「強力なハンマー」で一気に新型コロナを叩くしか手がないのですが、究極の無能ばかりが集まっている政権与党は、本当にギリギリまで追い詰められなければやらない可能性が高いです。
もっとも、もうその頃には手遅れを通り越して、日本全土が敗戦時のような焼け野原になっているかもしれません。
「グーグル感染予測日本版」
このままでは、指数関数的な新規陽性者の激増を予測している「グーグル感染予測日本版」の通りになってしまいそうです。
グーグルは、日本政府の無能ぶりも計算に入れているのでしょうか。
「バカな大将、敵より怖い」のですが。
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