ChatGPTに「〇〇の専門家のように」は本当に必要?
ChatGPTの膨大な情報の中から必要な情報を見つけるための鍵
ChatGPTは、イメージするなら膨大な情報を持つ巨大な図書館のような存在です。
しかし、その情報量はあまりにも膨大で、求める情報がどこにあるのか、なかなか見つけることができません。
ここで活躍するのが、プロンプトによる役割設定です。
役割設定とは、ChatGPTに対して
「あなたは○○の専門家として、以下のような質問に答えてください」
と伝えることです。
役割設定の必要性
あなたは、仕事で必要な本を探しに図書館に行ったと想像してみてください。
図書館は、膨大な蔵書を持つ巨大な空間です。
目的の本がなければ、どこから探せばいいのか?
途方に暮れてしまうでしょう。
そんな時、図書館司書に
「ビジネス書を探しているのですが、何かおすすめはありますか?」
と尋ねれば、
図書館司書は、あなたのニーズを聞き、適切な本を案内してくれるはずです。
ChatGPTも、図書館よりも膨大な情報や資料、知識を持っています。
膨大な情報を持っていますが、目的がなければ、必要な情報を見つけるのは困難です。
また、図書館司書もいません。
その解決策として
役割設定の必要性
具体的に役割設定が必要な理由を説明します。
情報の絞り込み
役割設定することで、ChatGPTは特定の分野や視点に基づいた情報を提供することができます。
例
「あなたはマーケティングのプロとして、新規顧客獲得についてアドバイスをしてください」
と役割設定すると
ChatGPTはマーケティング関連の知識に基づいた回答を生成します。回答精度の向上
曖昧な質問よりも、具体的な役割設定をすることで、ChatGPTはより正確に理解し、専門的な回答を提供できます。
「AIについて教えてください」という質問よりも
「AIエンジニアとして、AIの倫理的な課題について教えてください」
と設定することで、専門的な回答が得られます。効率的な回答が得られる
役割を設定することで、あなたは具体的な質問をするための詳細な背景情報を提供する必要がなくなります。
あなたのプロンプトを考える負担が軽減され、簡単に必要な情報を得ることができます。
「プロジェクトマネージャーとしての役割を設定する」と、プロジェクト管理に関する一般的な知識やベストプラクティスに基づいて回答を提供します。一貫した回答
役割設定は、ChatGPTが特定の視点やスタイルで回答することを可能にします。
「あなたは顧客対応の専門家として、顧客からのクレーム対応について説明してください」
と役割設定することで
ChatGPTは顧客対応に関する専門的な知識に基づいた、一貫した回答を生成します。
役割設定の例
実際に、どのような役割設定が考えられるのでしょうか?
ビジネスマン
「あなたはビジネス戦略のプロとして、新規事業の立ち上げについてアドバイスをしてください。」マーケター
「あなたはSEOの専門家として、ウェブサイトのSEO対策について解説してください。」エンジニア
「あなたはPythonのプログラマーとして、このコードを修正してください。」ライター
「あなたはコピーライターとして、商品紹介文を作成してください。」
まとめ
役割設定は、ChatGPTの能力を最大限に引き出すための有効な方法です。
ChatGPTは、ただの情報データベースではありません。
役割設定を通じて、特定の専門家や人物になりきって、あなたのニーズに合わせた情報を提供してくれる、強力なプロンプトの鍵なのです。
「〇〇の専門家のように回答して」は、私はとても便利なプロンプトの一つと思っています。
ぜひ活用してみましょう!
この記事で使ったイラストは画像生成AI「DALL-E3」で作成しました。
kindle本で基礎から学べます。
基礎から学べる DALL-E3 AI画像生成[AIで描くあなただけのキャラクター作成] PR↓
気軽に画像生成をしたい方は↓この記事もおススメです。↓