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武器としての漫画思考について

こんにちは、たかひとです。

少し前に本屋でぶらぶらしていたときに、気になって手に取ってみたのが、「武器としての漫画思考」という本でした。

落ちこぼれだった著者が、ふと手にした「寄生獣」という漫画との出会いが転機となり、人生が大きく変わったとのこと。

この漫画は私も大好きなので、著者が転機になったというセリフを引用します。

漫画がクライマックスを迎え、主人公の新一が、おばあさんからかけられた言葉です。
「どんなことがあろうとも 決してあきらめず 臨機応変にね」
「できるだけ多くのことを 考えをめぐらせてみておくれ」

ここは、寄生獣全体を通しても屈指の名シーンです。
未読の人には?ですが。

この本で著者が一番言いたいことは、「あらゆる場面において、自らを漫画のキャラクターに投影して考える」ということです。

これにより、
・学ぶことが楽しくなり、習慣化する
・仕事の課題・問題解決力が上がる
・人間関係のわだかまり、得体の知れない不安・モヤモヤが消える
という効果が得られるとのことでした。

現時点での私は、最初の学ぶことが楽しくて習慣化するというのは、実感できていますが、残りの2つはまだまだといったところです。

ただ、優れた漫画は、一般書籍と同じかそれ以上に、「新たな視点の獲得」に役立つと感じています。

そのことについて、この本の最終章に「自己変容と成長」という項目があります。
そこで、サッカー漫画『アオアシ』を例に挙げて、新たな視点を手にして成熟した個になる、ということ。

知性は大人になっても発達するという「成人発達理論」に基づき、それまで自分を固定化していた、価値観や考え方を客観視することの重要性を説いています。

自己否定することで、新たな視点が手に入る過程を描き切った漫画といえるでしょう。

ちなみに、この漫画の中で私が一番好きなセリフは、「自分で掴んだ答えは一生忘れない」です。

また、この本には、仕事と人生に効く!激推し漫画作品100選というのがあります。

落ち込んだ時に読む、頭を空っぽにストレス解消できるなど11の項目に分かれています。

私は、困難に立ち向かう勇気がもらえるの項目で、「チ。地球の運動について」という漫画を知りました。
私がこれまで読んだ漫画の中でベストの作品で、出会えたことに感謝しかありません。



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