見出し画像

トータル・リコール(1990):記憶を植え付けられた男の壮絶な逃走劇

SF映画の金字塔、ポール・バーホーベン監督による衝撃作

「トータル・リコール」は、1990年に公開されたSFアクション映画です。フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」を原作とし、ポール・バーホーベン監督がメガホンを取り、アーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務めたことで、世界中で大きな話題となりました。

記憶を植え付けられた男の壮絶な逃走劇

主人公のダニエル・クエイドは、平凡な建設労働者。しかし、毎晩見る火星の夢に悩まされ、その謎を解き明かすため、記憶を植え付ける旅行会社「リコール」を訪れます。しかし、そこで植え付けられた記憶は偽物で、クエイドは火星で反乱軍のリーダーとして生きていた男、ハウザーだったという衝撃の事実を知ることになります。

現実と虚構が入り混じるスリリングな展開
記憶を操作されることで、クエイドは自分のアイデンティティを失い、現実と虚構の境目が曖昧になっていきます。追われる身となったクエイドは、記憶を取り戻すため、そして自分を取り戻すために、壮絶な逃走劇を繰り広げます。

見どころ満載のアクションと衝撃的な映像

本作の見どころは、なんといっても派手なアクションシーンです。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるクエイドは、超人とも思える強さで敵をなぎ倒していきます。また、ポール・バーホーベン監督ならではの過激な描写も特徴的で、特に顔面が二つに割れる衝撃的なシーンは、多くの観客を驚かせました。

SF映画史に残る名作

「トータル・リコール」は、SF映画史に残る名作として、現在でも高い評価を受けています。記憶操作というSF的なテーマを扱いながらも、アクション映画としてのエンターテイメント性も兼ね備えており、幅広い層から支持されています。

なぜ今、トータル・リコールなのか?

現代においても、「トータル・リコール」が再評価される理由はいくつかあります。

* AIの発展と記憶操作: AIの発展により、人間の記憶を操作する技術が現実になる可能性が指摘されています。本作は、そんな未来に対する警鐘とも捉えることができます。

* アイデンティティの多様性: 現代社会では、個人のアイデンティティが多様化し、一つの固定されたアイデンティティを持つことが難しくなってきています。本作は、そんな現代人の心の揺れ動きを映し出しているとも言えます。


まとめ

「トータル・リコール」は、単なるSFアクション映画にとどまらず、人間のアイデンティティや記憶の本質について考えさせられる作品です。もしあなたがSF映画が好きなら、ぜひ一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集