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2024/9/2 ボールと鍵盤

先週の月曜に学校が始まったと思ったら、金曜日には台風で休校になり、「土砂災害警戒レベル4」になり、小学校の体育館が避難所になった。実際避難した人はいなかったみたいだが、避難所を開設したからには「避難所開設した日と翌課業日(授業日)は臨時休業」という決まりらしい。そんなわけで子どもら、連休である。

朝からのんべんだらりと過ごしていて(とはいえ2人ともドリルのノルマはこなしている。えらい)うらやましい限り。

夕方からのサッカー教室は通常開講。次男はさっさとユニフォームに着替えて、早めにチームメイトの家に遊びに行ってそのまま教室まで一緒に行くそうだ。

でもその前にピアノ練習するんだあ、と言って、ユニフォームのままピアノの前に座った。わかりやすく文武両道、みたいなビジュアル。

練習曲と、スケールと、秋の発表会で披露する曲をたったかたん、と順番に弾いていく。次男の先生と私が習った先生とは流派が違うらしく、バイエルなんぞはやらない。練習曲もクラシックだけではなくて、なんやらブルースやらロックやらかっこよさげなものばかりだ。スケールの教則本を横から覗き込んでいると「今週はこれをDで弾くの」と言ってだらりらと指を動かした。

私もコードとか、わかっときたかったな。当然のようにクラシックピアノを習って、バイエルやってツェルニーやって、ブルグミュラーやってソナチネソナタインベンションシンフォニア。今でも大好きだけど、大きくなってから知り合った、そんなの知らない、楽譜読めないって言ってる友達たちのほうがずっと自由に弾いててうらやましかった。

次男はその中間みたいな習い方をしている。子どもらしく、たいして真剣じゃないし、練習サボるし、でもやめないって言う。なんでもいいか。音楽楽しー、暇だからちょっと弾こっかな、みたいにそばに置いといてくれるといい。

練習を終えると、サッカー少年は、ばばーんと玄関を飛び出して行った。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。