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2024/9/12 新しくてつやつやしている

エッグクッカーなるものを買った。ペンギンが6羽、背中合わせに円陣を組んでいて、それぞれの腹に一つずつ卵を収めて湯に沈めるというもの。私の感覚では、卵を装着した彼らはジェンツーペンギンに見える。

実用品なようなおもちゃなような、こういう無駄が多いものは好きだ。たまに買ってしまう(そして収納場所に困る)。今回は、収納場所というよりは、彼らを沈める鍋に困ってしまった。いつも使っている小鍋には入らない。もう一回り大きく、サイズ的にはぴったりな雪平鍋があるのだが、こいつは滅法熱伝導性が悪い。我が家のコンロはIHなので、熱が効率よく伝わらないといつまでたっても中身が煮えないのだ。だからコンロ下に仕舞い込んで、あまり使っていない。

せっかくのペンギンたちだ、ちゃんと使ってやりたい。いい機会だから雪平鍋を買い換えようと思い立った。車をかっ飛ばして隣町の商業施設へ向かう。仕事なんか後だ、後だ。

料理に対する姿勢が積極的ではないが、道具は好きだ。ずっと見ていられるし、使いもしないくせに色々欲しい気がする。雪平鍋だけでも大きさやら厚さやらいろいろある。高いやつは1万円くらいする。何が違うのかはよくわからぬ。鍋は煮えればそれでよろしいが、できればIHで使うにふさわしい熱伝導性で、軽くて、ペンギンが肩まで浸かれて、ちょっとかっこよくて、安いのがいい。

そんなことを考えながら3つの店を渡り歩いて、ついに条件をクリアするものを手に入れた。丁寧にプチプチにもらったものを抱えてうきうき車に乗り込む。買い物は楽しい。新しいものは嬉しい。

新しい雪平鍋はつやつやと美しく、ペンギンたちはしっかりと可愛らしく肩まで浸かってくれた。明日の朝はジェンツーペンギンのゆで卵だ。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。