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2024/9/30 Rの正確性と妖精の肉

先週に引き続き、夫、出張。今日はだいぶ涼しく、室温的には快適だが、もう末端が冷える。しぶしぶ靴下を出して履いた。気持ちだけはまだ裸足。

気持ちがだれていて、作業が思うように進まない。気温が下がると、若い猫は元気が出るのか、猫3が色んなものを追いかけて暴れている。多少うるさいが、かわいいので許す。暴れ狂って部屋に突入してきたところを捕獲して腹の毛を吸ってやった。

珈琲を淹れて、いざ、作業再開、と椅子に座ったところで、今度は上の階の電話が鳴り始めた。典型的なプッシュホン電話機のベルである。

漫画で言えば「RRRRRR」と表記されるあの音。久しぶりに聞いて、その表現の確かさに驚く。雑に言えばもちろん「ルルルルル」なのだが、そうはっきり表記してしまうことが憚られる何かがある。いや、ない。子音(u)の分量が「少ない」または「薄い」。だからこその「R」。あの表現を最初に採用した方、どなたか存じ上げませんが尊敬します(なんか以前もこんなことを思った気がする)。

さて、電話の話題に戻りましょう。この住人(何階の誰だか全然わからない)、毎日欠かさず誰かと電話している。せいぜい20分ほどで、1日に1回だけだが、なにしろ声がでかい。しかも窓際に電話機を置いているようで、必ず窓を開け放した状態で通話するのだ。ここには特に秘すが、内容もなかなかにプライベートである。そ、そんな話、私に聞かせていいの?とどぎまぎしてしまう。

大した時間でも頻度でもないので、通話が始まるとそっと窓を閉めてやり過ごす(窓を開けていなければ全く聞こえない)。暖かい、または涼しい季節だけの風物詩。今年もまたこの季節がやってまいりました。

最低限の限の作業だけして今日は店じまい。本当はやっておいたほうがよかろうことがそれなりに積み上がっているが、できない日はできない。明日以降の私に押し付ける。今日はやめだ。もう指一本動かしたくないから飯も作らん、と決めて、車でサッカー教室に兄弟を迎えに行く。

ざっと事情(お母さん今日はとことんサボりたい)を伝え、夕飯はコンビニ飯とする。ルールは「あくまで飯」。お菓子は厳禁、菓子パンはセーフ、と決めて、3人それぞれ食べたいものを選んだ。

食卓で次男が「からあげクン」のパッケージを示して私に問うた。「お母さん、この鳥、なんだか知ってる?」

ニワトリでしょう、と答えると、違うんだよ、と神妙な顔をする。

「これはね、妖精なんだ」
「ニワトリの?」
「多分。見た目から言えばニワトリだよね」
「それはつまり、からあげクンはニワトリの肉を使ってるけど、このかわいいニワトリに似たものをわれわれが食べているわけではないんだよ、ということ?」
「妖精には肉ないもんね」

そう、なのか? と長男含め(彼はからあげクン限定フレーバー「北海道チーズ味」を食べていた)微妙な空気になる。それから、命を食べることについての話になりそうになったが(我が家では既出)、その話に本当の正解はないと私は考えているので、出されたものはおいしく残さず食べなさい、タンパク質は生きるために大変重要な栄養素です、と言うにとどめておいた。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。