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漫画の感想『Bye-Bye アタシのお兄ちゃん』

読んだら心がなんかめちゃくちゃになっちゃったし、大泣きしちゃったので、文字にしておきます。(文章にすると心が落ち着く)

問題の漫画のタイトルは、
『Bye-Bye アタシのお兄ちゃん』
です。

上記のリンクから第1話が読めます。とりあえず第1話を読んでひっくり返ってくれ。
(期間限定の無料公開らしいので、今後は有料になるかも。2023年4月1日現在の情報)

そして続きが気になるなら、単行本を読んでほしい。

モーニングのサイトを上記に添付します。そこからアマゾンとかのリンクに飛べば単行本が買えます。

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メイド喫茶のポップな物語かと思いきや、人生の行き詰まりや辛さ、苦しみ、死などが盛りだくさん。
でもかわいいメイドさんとおいしそうな食べ物の絵で癒される。
そのバランスがうまいし、キラキラしてるそのかわいさが逆に切ない。

読んでいると、切なさで胸が苦しくなる。
なんで、なんでみんなこんな苦しんだり悲しんだりしないといけないんだろうね。

それぞれ、それなりに、みんな必死に生きようとして、でもうまくいかないこともあって、それが当たり前なのに、
「助け合っていこうよ」というふうにできないのは、なんでなんだろう。

作中のいもうとメイドさんみたいに、みんなで支えあって、誰かを癒して、幸せにして、そういう風に生きていけたらいいのになあ。
なんで、傷つけあってしまうんだろう。そう思うと悲しかった。

1話ごとのテーマが、今現在まさに進行している社会問題そのものをしっかり描いていて、背筋が寒くなる。見て見ぬふりしていいことじゃないのに、誰もが目をそらしている。

人間はなんて不完全な生き物なのだろう。
他者を必要としているのに、他者を拒絶したり、振り回したり、傷つけたりして。

でも、それでもこの世には愛があるよね、とも思った。
それはたぶん、誰かが転んだら手を差し伸べること、そういうことだと思う。

メイドさんもそうだし、アイドルもそうだけど、
誰かの心の支えになることだったり、応援することだったり、
そういうことが今とても必要とされているんだと思う。

みんなさみしいから。
さみしくて、不安だから。

私はメイドさんでもないしアイドルでもないけど、
誰かが転んだら手を差し伸べたい。
泣いている人がいたらなぐさめたい。
難しいことだと思う。勇気もいる。損もすると思う。

でも、それができなくて、なにが人生なのだ、と思う。
私は、人を幸せにしたいよ。

『Bye-Bye アタシのお兄ちゃん』を読んで、あらためてそう思った。





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