旦那さん、車を買う

旦那さんが17年乗った車をついに諦めて車を買うことになった。12月の車検の前に買い換えたいと言い始めたその時は「次は中古の軽でいい」と言っていた。旦那さんは車に全く興味がない。「動きさえすれば良い」というのがモットーである。軽自動車は事故に弱いしハンドルも華奢で運転しにくい（私の持論ですが）ので、本当は軽じゃないほうが良いのになぁと思ったが、旦那さんはそれで良いと言うのでそれ以上は言及しなかった。

ある日仕事から帰ると、リビングの机の上に車のカタログが置いてあった。旦那さんが一人で車屋さんに行ってカタログをもらってきていた。

「ん？」
それを見て私は違和感を感じた。そのカタログは軽自動車などではなく、普通車のカタログだった。

仕事から帰って来た旦那さんに、早速質問。
「車、普通車にするの？」
「うん」
「で、ヤリス？ヤリスの中古ってあるの？」
「新車、買うことにした」
「え？！」

どうやら旦那さんは車屋さんとの話の中で気が変わったようだ。しかも、ヤリス。実は1年前私が車を買う際にヤリスは候補の一台だった。しかしヤリスの発売が年明けの2月から3月の予定だった。私はそれでも良かったのに、旦那さんがどうしても年内に買えというので、泣く泣く諦めたヤリス。それを旦那さんが買うだなんて。

いや、素直に嬉しい。ヤリス、乗りたかったし、旦那さんが買ったら乗れるじゃん。嬉しいよ。嬉しいけど、なんか複雑。そもそも中古の軽と言い張っていたのが、新車の普通車、しかも私が欲しかったヤリス。そうだよね、やっぱり普通車だよね。旦那さんはオプションで何々付けるか思案している。

「CDプレイヤー、要るかな？」
「好きにすれば良いよ」
「要るよね？」
「要る？」
「うん。要る。」
「じゃ、付けたら？」
「アームレストは要るよね？」
「要るね」

旦那さんいわく、多分新車を買うのは人生これが最後だとか。その後はさすがに軽自動車にすると言う。ホントか？でもなんだか楽しそうなので、許す。

納車は年明け1月。私もなんだかんだ楽しみだ。