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誰も知らない世界のことわざ その①
図書館でとても可愛い本を見つけました。
誰も知らない世界のことわざ/エラ・フランシス・サンダース
ページを開くと左側にことわざの意味、右側が挿絵になっています。ことわざ一つ一つにお国柄が出ていてとても面白い、そして絵がすごく可愛い。全部で51のことわざが載っているので、その全てをご紹介したいところですが、私が特に面白い、興味深いと思ったものを少しずつご紹介したいと思います。まず、この本を書いたエラさんのまえがきが、既にもう興味深い。
ほとんどのことわざは、私たちがこれまでにかかわってきた風景や動物や野菜など、自然のものを扱っています。そして、私たちが過去にそれらをどう理解してきたか、現在どう理解しているかを実にたくさん教えてくれるのです。
例えばアラビア語のこちらのことわざ、『ある日はハチミツ、ある日はタマネギ』
ハチミツもタマネギも私たちには馴染みのある食べ物です。ではこのことわざはどういう意味だと思いますか。甘いハチミツと、辛いタマネギ。“ある日はー”と対比させているということは、逆の意味を持たせているということ。そう、これは勝つ時もあれば負ける時もある。もしくは良いことと悪いこと。うまくいく時もあれば運が悪いと思うようなことばかり起こる日もある。そんな感じです。日本だとハチミツとタマネギを対比させるなんてなかなか思いつかないです。
文化の違いによって、食べるものや着ている服が違うようにことわざも違うのです。
そしてまえがきには、作者が忘れられない言葉についても書かれています。
努めて、自分の言葉にもっと慎重になろう。口にしたときには何の意味もないように思える言葉でも、結果的に力をもってしまうことがある。播くつもりさえなかった言葉の種が、自分を離れて人々の中で育ちはじめることもあるのだ。(写真家ブランドン・スタントン『ニューヨークの人々』より)
言葉はただの単語のつながりではなく、植物のように成長し、受け継がれ、どこかで誰かの救けになったり生きるヒントになる。そんな感じでしょうか。noteで言葉を扱う私たちならイメージしやすいかも知れません。私は以前書いた記事のPVがやたらと多い理由が、ネットの検索に引っかかっていたことを知りました。それがわかった時は、自分の書くことには責任を持たなければいけないと強く感じたのです。「自分の言葉に慎重になろう」これは私にとっても教訓です。
さて今日は第1弾なので、私たちに馴染みのある日本のことわざを2つ。意味は皆さんよくご存知だと思いますので、可愛い絵だけ見てほしいです。日本では普通に使われていることわざですが、外国の方が聞くと「え?どゆこと?」と、案外衝撃的なのかもしれません。
(あ、やっぱりそうなりますよね。)
それではまた。