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好きだったのに忘れちゃってることがイッパイアッテナ


私は音楽を聴く事が好きだ。コンサートに行くのも好きだし、カラオケも好き。Small Worldさんやぐっでぃテレビのモーリーさんの音楽記事を読ませていただく度に、懐かしさと共に、自分が忘れてしまっていることの多さに気付く。小さい頃はピアノやバレエを習っていたし、父はピアノが弾ける人だったのでいつも音楽は身近にあった。中学生くらいからは洋楽好きなマセた子供だった。FMの番組表をチェックして、好きな曲だけをカセットテープに録音したり、レンタルレコード屋さんで借りたレコードをカセットテープにダビングしたり。そういう事をするのも好きだった。


家の近くのショッピングモールのイベント広場で、時々輸入盤のレコードが売られていて、英語も分からないし、バンド名も読めなくても、一応見て回ったりした。輸入盤は国内盤より安価で、アルバムが1500円とかだった。その代わり、日本語での説明などは一切無く、下手したら歌詞カードも無いものもあった。バンド名は相変わらず読めないままだったし、バンドのメンバーの名前すらも分からない。そんな感じだった。それでも流行ってた曲や好きな曲が入ったアルバムを見つけたらおおっ!となったし、その1曲だけのためにアルバムを買った。「マイシャローナ」が聴きたいがために買ったThe Knackのアルバムは輸入盤だった。ウイングスのアルバム『ロンドンタウン』もそんな一枚だった。


数年前に、斉藤和義さんのライブに行った時のこと、開演前の会場ではずっと懐かしい洋楽が流れていた。懐かしい、がタイトルは直ぐには思い出せない、でも確かに昔よく聴いていた曲ばかりだった。そんな中、私の耳が釘付けになった曲があった。私はその曲がものすごく好きだった記憶がある。好きだったのに長らく聴いていなかったら忘れちゃってるんだな、これが。えっとこれ、何だったっけ?思い出したいのに思い出せない。一緒にライブに行った友人に聞いても、映画か何かの曲じゃない?って。うーん、何だっけ‥結局その時には思い出せなかったが、それからしばらくしてある日突然思い出した。


それがウイングスの「Listen to What the Man said」、邦題は「あの娘におせっかい」。

そう、私はこの曲が大好きだった。そしてそれが聴きたくて、ウイングスの輸入盤アルバムを買ったのだった。実は『ロンドンタウン』に「あの娘におせっかい」は入っていない。それでもウイングスが聴きたかった。結果、『ロンドンタウン』は私のお気に入りアルバムになったのだった。


先日、モーリーさんとのやり取りで、そんな事を思い出した。そういえばスモさんとのやり取りでも、山本達彦にハマっていた頃の事を思い出した。私の周りでは意外と人気があって、近くで行われたライブに友人たちと出かけたが、お客さんが少なくて客席がガラガラ、山本氏のテンションが明らかに低かった事を思い出した。(なんならちょっと機嫌が悪かった気もする)noteは忘れていた記憶も呼び覚ましてくれるから楽しい。そして今はサブスクというものがある。急に聴きたくなった曲が直ぐに聴けちゃう。サブスク始めたら最近の音楽に詳しくなれるかなって思ったけど、結局昔の曲ばかり探して聴いてしまう。私はスモさんやモーリーさんみたいに語れる蘊蓄を持ち合わせていない。昔好きだった、それだけだ。好きなものは年数を経ても変わらない。昔好きだったものは今もやっぱり好きだった。


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