【読書日記】 死んでもいい
【読書日記】
死んでもいい
櫛木理宇 さん
短篇集です。
続けて読んじゃったよ
櫛木さん。
やっぱりサクサク読める。
リーダビリティが良い!
表題作
「死んでもいい」
不良少年といじめられっ子の
歪な関係。
「ぼくが殺しておけばよかった」と
証言した意図はなに⁉️ 。
ーーー 「ママがこわい」
嫌な女を書かせたら
天下一品ですね。
しかし、
その裏にある意図を
知ったときに
ゾワゾワは増します。
オチも秀逸。
ーーー 「からたねおがたま」
不思議な言葉のタイトル。
不思議な展開のストーリー。
かつて住んだ街を訪れる彼の
決意の意味を知る時
すうーって、なります。 。
。
ーーー 「その一言を」
男の妻を襲っておいて
自分こそが妻だと言い張る
ストーカー女の恐怖。
過去が明かされる中で
嫌な人物が矢継ぎ早に。
その一言とは!
またまた、恐ろしい。 。
。
ーーー 「彼女は死んだ」 またもや
過去と向き合う決意をした
主人公がかつて住んだ街へ。
ある人物に謝る決意を。
明かされる過去の事実。
意外な展開。
思い込みは裏切られてしまう。
書かれたものが読み手に
どう伝わるか、を
考えさせる話ですね。 。
。
ーーー 「タイトル未定」
最後にふさわしい構成。
またまた不思議な話。
見えざる恐怖。
SNS隆盛の時代に
覆面作家でなくても
直面しうる恐ろしさかも。
ーーー
キーフレーズの
「読みましたか?」
怖いわ。
全篇に染み渡る
人間の怖さ。
どす黒いものが蠢く感じ。 。。
幼い頃から
決して目立たない
いや、もしかしたら
苦しみのあまり
目立ったかもしれない
人物たちにまつわる
苦悩と
その原因となりうる
いやぁぁぁな人物たち。
でも
それぞれに
意志はあるし
意図はある。
決意にも意味はある。