水酸化マグネシウムスラリー移送で安全性・耐久性のよくばりカイゼン!
工場の安全性と耐久性は、あたりまえですが重要なポイントです。
たとえば、化学工場の排水処理や製紙工場のパルプ漂白工程。
これらの工程では水酸化マグネシウムスラリー(水酸化マグネシウムを含む液体)が使われていますが、この水酸化マグネシウムスラリーを移送するポンプでは、安全性と耐久性に課題があることが多いようです。
今回は、この二つの課題を一気に解決できるよくばりカイゼンの事例をご紹介します。
水酸化マグネシウムが使われているシーン
化学工場の排水処理
化学工場ではさまざまな液体が使われているため、そのまま工場の外に流せない酸性の排液も出てきます。
この酸性排液は中和する必要があり、その際に使われるのが水酸化マグネシウムスラリーです。
製紙工場のパルプ漂白工程
製紙工場では、白い紙を作るために漂白する工程があります。
この工程で使われるのが、水酸化マグネシウムと過酸化水素。
この水酸化マグネシウムは、過酸化水素の安定化をはかるために使用されているのです。
二層ステンレスポンプの課題
これら水酸化マグネシウムスラリーの移送で、よく使われているポンプがあります。
それは、二層ステンレスポンプ。
この二層ステンレスポンプは確かに優れた性能を持っているのですが、水酸化マグネシウムスラリーのように強アルカリで摩耗性の高い液体を移送する場合、液の飛散による安全性のリスクや、接液部の摩耗による耐久性の問題を抱えています。
これらの課題は同時に、メンテナンスコストや手間の増加にもつながっています。
つまり、長期的に見ると生産効率やコストパフォーマンスに影響を及ぼしているということです。
安全性UP・耐久性UPのよくばりカイゼン!
みつわポンプでは、このような課題を一気に解決できる製品があります。
それは、ゴムライニング製スラリーポンプ「クローバーポンプ」です。
ダブルメカニカルシールで軸漏れリスク激減
多くの二層ステンレスポンプは軸封部がグランドパッキンのため、どうしても液漏れから逃れられません。
グランドパッキンは、移送液を潤滑液代わりに使いつつ漏らしながら使う構造だからです。
でも、クローバーポンプの軸封部はダブルメカニカルシール。
機械的に漏れを抑えるメカニカルシールが2つあるので、液漏れは一気に激減します。
これによって、水酸化マグネシウムスラリ-のような強アルカリ液の飛散リスクは大幅に削減されて、作業環境の安全性が向上します。
ゴムライニングで耐久性アップ
さらにクローバーポンプのもう一つの大きな特徴が、ゴムライニングであるということ。
水酸化マグネシウムスラリーは固形分を含む液体のため、強アルカリ性以外にも摩耗性が高いという特徴があります。
ステンレスは耐食性には優れていますが、摩耗には強くないため、どうしても耐久性が低くなってしまうのです。
それに比べ、ゴムはやわらかく、細かい固形物の粒子をそのままはじき返すことができます。
つまり、水酸化マグネシウムスラリーの摩耗性に対抗できる耐久性を持つということです。
メンテナンスコストや手間を削減
このように、クローバーポンプは二層ステンレスポンプの課題を一気に解決できるので、メンテナンスコストの削減、さらにはメンテナンスの手間を減らすことが可能になります。
化学工場や製紙工場で水酸化マグネシウムスラリーの課題、二層ステンレスポンプの課題を抱えている方は、ぜひ一度ゴムライニング製スラリーポンプ「クローバーポンプ」をご確認ください。
ご興味があれば、お気軽にみつわポンプへご相談ください。
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