新時代のビジネスモデル
最近、私たちの生活に「サブスクリプション」という言葉が浸透してきました。
一体、このサブスクリプションとは何なのでしょうか?
サブスクリプションとは?
サブスクリプションは、そのまま訳すと「定期購読」や「継続購入」という意味になります。
一般的には、動画サービスや音楽サービスなどから月額課金のイメージが強いかと思いますが、サブスクリプションは、単に月額課金のサービスというわけではありません。
企業とユーザーが双方にとって有益な関係を築き、互いに成長していくビジネスモデルのことを指しているのです。
Win-Winのビジネスモデル
この新しいビジネスモデルには、サービス提供側とユーザー側、どちらにもベネフィット(便益)があります。
サービス提供側のベネフィット
サービス提供側にとってのベネフィットは、まず、製品が完成する前に収益が得られること。
そして、毎月または毎年、一定の収入を確保できるため、将来の収益予想が立てやすくなることです。
そしてこの2点は、じつは企業側ではより大きな価値を生み出します。
それは、大胆な投資が可能になり、結果としてより良いサービスを提供できるようになるということです。
サブスクリプションのベネフィットとしてあまり取り上げられることがないこの点は、企業に大きな成長を促します。
今回の記事の後半では、まさにこの大胆な投資によって大きく成長した企業をご紹介します。
ユーザー側のベネフィット
ユーザーにとっては、毎月更新されるサービスによって、より良い体験が可能になります。
サービス提供者はユーザーを継続して獲得し維持する必要があるため、丁寧なサービスを提供するようになることも挙げられます。
また、ユーザーが企業の場合は、経費計上でサービスを導入しやすくなるケースもあります。
こういった双方のベネフィットがあるからこそ、いままでのビジネスモデルとはまったく違う新しいWin-Winのビジネスモデル、と言われることがあるのです。
サブスクの巨人
最近はポストコロナの影響で成長が鈍化してきていますが、サブスク業界として成功した企業としてよく挙げられるのが、かのNetflix。
2018年時点での会員数は約1億2千万人、売上は約120億ドル(約1兆3,200億円)に達していました。
Netflixはコンテンツ制作に80億ドル(約8,800億円)を投じており、これは売上の約2/3に相当します。
なぜこんな大胆な投資が可能なのか?
それは、蓄積されたインサイト情報の分析にあります。
一つのコンテンツに100以上のタグが付けられ、どの俳優が何秒画面に映るか、どんなジャンルが好まれるか、視聴をやめるタイミングはいつかなど、細かいデータが分析されています。
この情報を基にコンテンツを制作するため、人気が出る可能性が高まっている・・・というわけです。
このように、さきほど挙げたサブスクのベネフィットを十分に活かし、いまではFAAMG( Facebook (現Meta Platforms)、Apple、Amazon、Microsoft、Google(現Alphabet))と呼ばれるまでになったのです。
みつわポンプの新しい挑戦
サブスクリプションは、企業とユーザーの両方に利益をもたらす革新的なビジネスモデル。
安定した収入源を確保し、予測可能なビジネス運営が可能になる一方で、ユーザーも、より質の高いサービスを受けることができます。
Netflixの例からもわかるように、このモデルはビジネスに新しい可能性をもたらしています。
製造業でも、サブスクサービスは広まってきています。
実際みつわポンプでも、IoTサービスの「RANDX」をサブスクリプションでリリース。
おたがいがWin-Winとなるように、日々学びながら挑戦していきます。
▼サブスクの教科書▼
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▼製造業のサブスク「RANDX」▼