ダイヤフラムポンプ、手軽の代償
非鉄金属・精練工場では、粉末体の取り扱いやpH調整、抜出などの工程に、ダイヤフラムポンプが使われていることがあります。
使いやすくて手軽なダイヤフラムポンプですが、その反面、環境によってはデメリットが顔を出すこともあります。
手軽の代償
ダイヤフラムポンプとは、柔軟なダイヤフラム(膜)を動かすことで液体を吸引・排出するポンプのこと。
このダイヤフラムの動きで、内部の容積を変えて、液体を移動させる構造です。
その多くはエアー(空気)で動くもので、手軽に持ち運びできるものも多いようです。
このため、手軽なダイヤフラムポンプは重宝されるわけですが、だからと言って、ポンプが必要なところをすべてダイヤフラムポンプにするのはNGです。
なぜなら、ポンプによって特長が違うので、適材適所があるからです。
非鉄金属工場や精練工場では摩耗性の高い液体や腐食性の高い液体も多いため、ダイヤフラムを摩耗させながら稼働している一般的なダイヤフラムポンプでは、故障しやすい場合があります。
また、省エネを推進している工場では、どうしてもエネルギー食らいのエアー駆動の機械は縮小される傾向にあります。
このような場合は、いくら使い勝手の良いダイヤフラムポンプでも、ほかのポンプに置き換える必要が出てくるということです。
耐久性UPと省エネを同時に実現
このように①故障頻度が高い場合や②省エネを推進したい場合に活躍するのが、みつわポンプの樹脂製ポンプ「マジカルポンプ」です。
①耐久性UP
マジカルポンプは遠心渦巻き型ポンプのため、ダイヤフラムポンプのような摩耗しやすいポンプに比べて、摩耗する箇所が少なくなっています。
移送液に圧力を与えるインペラーも、スラリーに合わせたセミオープンタイプ。
これで、頻繁に摩耗や腐食が起こるラインでも対応しやすくなります(用途・状況により異なりますので、詳細情報をもってみつわポンプへご相談ください)。
また、遠心渦巻き型ポンプでネックとなる軸封部分は、シールレス仕様。
故障リスクも少ない構造になっています。
②省エネ
マジカルポンプの動力は、モーター。
つまり、電気駆動です。
モーター駆動のポンプは、エア駆動のポンプに比べて省エネを実現しやすいという特長があるので、省エネにもピッタリです。
昨今の世界的な潮流やコストカットなどのために、「省エネ」に敏感になっている工場も多いはず。
「社内で省エネ提案をしなければいけない」方も必見です。
マジカルポンプは樹脂製のため、製造ラインで金属イオンの流出が課題となる場合でも安心して使えるというメリットもあります。
ダイヤフラムで困ったらマジカルポンプ
このように、耐久性やランニングコスト、安全性を考えると、遠心渦巻き型でモーター駆動のマジカルポンプは、耐久性UPと省エネが同時に実現するよくばりカイゼン可能なポンプです。
ダイヤフラムでお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼よくばりカイゼンできるポンプ(非自吸式)▼
▼よくばりカイゼンできるポンプ(自吸式)▼