詰まりで樹脂ポンプが変形してしまうなら
産業廃棄物処理の現場では、いろいろな成分が含まれた廃液が大量に移動しています。
液体の移動には、もちろんポンプが使われています。
今回は、この産業廃棄物処理場でよく使われている樹脂製ポンプによくある課題とその対策についてご紹介します。
高い耐食性の代償
産業廃棄物処理では、ポンプは酸性やアルカリ性のさまざまな排液をタンクローリーから受入タンク、さらに中和槽へと移送する大事な役割をもっています(下記フロー参照)。
こういった多種多様でなにが入ってくるかわからない液体を移送するためには、耐食性の高い樹脂製ポンプが多く使われています。
でも、廃液には時々異物が混入してくることも。
異物は、ポンプの吸入側に設置されたストレーナーに"詰まり"を引き起こす原因となります。
詰まりの結果、ストレーナーの後ろの工程にあるポンプでは、空運転が起きてしまうことになるのです。
高い耐食性の反面、樹脂は熱にめっぽう弱い材料。
詰まって空運転になると致命的な変形につながってしまう、という課題があるのです。
樹脂でダメならゴムがある
このような課題に対応できるもの・・・それは、ゴムです。
もちろんすべての液体に強いわけではありませんが、ゴムも耐食性の高い材料のひとつ。
また、樹脂に比べてもともとやわらかいゴムには、一定の空運転に対する耐久性も持ち合わせています。
実際に、モーター一体型の樹脂製ポンプを使用していたあるユーザーでは、度重なる異物の閉塞で空運転が起きて、ケーシングやインペラーが変形してしまうことがありました。
でも、みつわポンプのゴムライニング製ポンプ「ラバーセルポンプ」に切り替えてからは、多少の空運転も問題なく稼働しつづけ、メンテナンス頻度が激減。
また、外部注水が不要の無注水型ダブルメカニカルシールを採用しているので、注水も不要でランニングコストも減って高評価をいただくことができました。
空運転で困ったら
産業廃棄物処理場では、このように「"詰まり"から起きる空運転でポンプが変形してしまう」ということがあります。
樹脂製ポンプを使っていて同様のケースでお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
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