集塵排水でできる!2つのカイゼン
製鉄所では、製鉄工程で発生する粉塵やガスを捕集するために集塵機が使用されています。
集塵機で捕集された集塵水は、沈殿槽で沈殿させたあと排水処理設備へとポンプで送られますが、じつはこのプロセスでは、いくつかの問題が起きていることがあります。
今回は、この集塵排水移送ポンプに起きる問題(リスク)と、その解決策についてご紹介します。
集塵排水ポンプは危険?
この集塵排水移送のポンプでは、水漏れを抑える部分(軸封部)にグランドパッキン式が使われていることがあります。
グランドパッキンとは、詰め物のこと。
この詰め物で水漏れを抑えている・・・というわけなので、どうしても水漏れが発生してしまいます。
ある工場では、この排水ポンプが地下に設置されていたために、ポンプのある部屋が水浸しの状態でした(以下)。
水浸しとなっているということは、ほかの設備に悪影響を与える可能性だけでなく、作業員が滑って転ぶといった事故リスクがあるということです。
突然止まる
そしてもうひとつの問題が、突然ポンプが止まるリスクです。
集塵排水の中には、ガスが発生することがあります。
一般的に使われているポンプは非自吸式で、気体が入った時には稼働がストップしてしまう構造。
つまり、突然移送が止まってしまうということです。
予兆もなくポンプが止まってしまうと、突発の確認作業や復旧作業が発生します。
気分的にも効率的にも、工場にとって良いものではありません。
事故リスクも突発作業も激減
そこでご紹介するのが、みつわポンプの自吸式スラリーポンプ「シールセルポンプ」。
ダブルメカで事故リスク削減
「シールセルポンプ」の軸封部は、ダブルメカニカルシール構造。
液漏れを抑える箇所がダブルなので、ポンプからの液漏れは激減します。
当然、ポンプ周りが水浸しになる・・・なんてことは起きないため、事故リスクが削減できます。
自吸式で自動復旧
遠心渦巻き型ポンプの構造上、気体が入り込んだときは一時的に能力ダウンしてしまいますが、「シールセルポンプ」は自吸式なので、自動復旧が可能です。
気水分離作業があるため、気体が入ってきても水より先に気体を送り出して、通常の状態に戻ります。
この機能があることで、「シールセルポンプ」は突発停止がなく安定的なポンプ運用ができるということです。
集塵排水移送ポンプで事故リスク削減と安定稼働を
製鉄所の集塵排水移送ポンプで「ポンプ周りが水浸しで危ない」「突然ポンプが止まることがある」という場合は、既設ポンプの軸封部の構造や、気体が入ってきたときに気水分離できるかどうか、という点を確認してみると良いかもしれません。
もしお困りの際は、ぜひお気軽にみつわポンプへご相談ください。
▼事故リスクを削減し自動復旧できるポンプ▼
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