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埋立処分場で耐食性と耐腐食性のよくばりカイゼン
廃棄物最終処分場、特に一般廃棄物の埋立処分場は、わたしたちの生活を持続可能にするために重要な役割を果たしています。
今回はこの埋立処分場で出てくる浸出水の課題とその対策についてお話しします。
浸出水が出るプロセス
そもそも埋立処分場とは、カンタンに言えば、ごみが積み重ねて圧縮させて処理する場所です。
このプロセスの中では、雨や地下水といった水分がごみの層を通過します。
このとき、ごみの成分が溶け出し、水と混ざり合います。
この混ざり合った水が「浸出水」と呼ばれます。
浸出水は有害物質や微生物を含むため、そのまま放流することはできません。
そこでこの浸出水をキレイにする必要があるわけです。
浸出水の2つの課題
でもこの浸出水、いろいろなゴミから出た成分や物質が含まれているため、一筋縄ではいきません。
とくに課題となるのは、塩濃度の高さとカルシウム成分。
塩濃度が高い→耐食性が必要
海の誓い沿岸部では鉄が錆びやすいように、塩濃度が高い液体は腐食を加速させます。
このため、浸出水を扱う機械には、高い耐食性が必要となります。
カルシウム成分が多い→耐摩耗性が必要
高塩濃度では耐食性が必要とされるように、カルシウム成分が多いことは耐摩耗性を必要とします。
一般的な配管やポンプを使って浸出水を送ると、腐食とともに摩耗でやられてしまうことが多いということです。
耐食性と耐摩耗性を一気に解決できるゴムライニング
この耐食性と耐摩耗性両方を兼ね備えている材質、それがゴムです。
実際、みつわポンプの自吸式ゴムライニング製ポンプ「ラバーセルポンプ」は、この浸出水移送で多く使われています。
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耐久性とメンテナンス性を向上させたいならみつわポンプ
この用途では、ステンレス製の水中ポンプを使い捨てとして利用されるケースや、脱水機周りではスネークポンプなどがよく使われています(定量性が必要とされるため)。
でも、水中ポンプを使うと、メンテナンス時にポンプを引き上げる作業が必要でかなりの手間がかかります。
また非自吸式のポンプを使用する場合も、ポンプ室を地下に作らなければならず、これがコスト増につながります。
みつわポンプの自吸式ゴムライニング製ポンプ「ラバーセルポンプ」なら、こんな心配は不要。
ゴムライニング製なので耐久性も高く、自吸式なのでメンテナンスもラクにできるようになります。
最終処分場の浸出水処理ポンプの選定では、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼ゴムライニング製自吸式スラリーポンプ▼