「水浸しの地下室」
製鉄所や鉄鋼工場で働く工務の方にとって、集塵排水の移送は日常的ながらも重要な業務の一つです。
でも、三郎さんが目にした地下室のように、ポンプの漏れが日常化している環境もあります。
今回は、このような安全上のリスクを改善する解決策をご紹介します。
課題の多い集塵排水
多くの製鉄所や鉄鋼工場では、有害な塵をあつめる集塵機という機械があります。
この集塵機から抽出された集塵水は、シックナーというタンクや槽で沈降させたあと、出てきた排液を移送する必要があります。
このときポンプが使われるわけですが、いままでよく使われてきたのは、非自吸式で軸封部がグランドパッキンのスラリーポンプ。
でも、ある工場では、いくつかのミスマッチによる課題がありました。
問題① 液漏れによる事故リスクの増加
実際にみつわポンプに相談いただいたケースでは、今回の三郎さんの例のように、集塵機から出る集塵排水が地下室のポンプから送り出されていました。
軸封部がグランドパッキンで「漏れながら使う」ことを前提にしているので、移送液は自然にポンプ周辺に流れて出てきます。
とくに今回の地下室では、こういった継続的に出てくる水を流す場所がなく、ポンプ周辺が水浸しになっていて事故リスクが高い状態でした。
問題② 頻繁に起こる揚水不能
また、排水の中でガスが発生することもありました。
これによってポンプ内部にエアーが溜まり、頻繁に揚水不能になることありました。
事故リスク軽減も安定稼働も同時に実現できる
これらの問題を解決するために、みつわポンプではシールセルポンプをご提案。
このポンプはダブルメカニカルシール構造を採用しており、軸封部の漏れがほとんどありません。
漏れがないので、ポンプ周辺の環境は大幅に改善。
事故リスクを大幅に軽減することができました。
さらに、シールセルポンプは自吸式。
移送液にガスが発生しても気水分離機能が働くので、自動的に空気を排出し、自動復旧します。
この機能があることで、一時的に揚水が減ることはあっても、安定した稼働が可能になりました。
みつわポンプのシールセルポンプは、こういった従来の問題を解決し、製鉄所や鉄鋼工場の効率性と安全性を高めることに貢献しています。
集塵排水でお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
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