よくばりカイゼンでコストカット~リチウムイオン電池リサイクル工場編~
EVの普及で注目されているリチウムイオン電池。
このリチウムイオン電池は、新しくつくるものだけでなく、リサイクルという点でも注目されています。
このリサイクルプロセスにはさまざまな工程があるわけですが、その中でも特に重要な工程の一つが「酸浸出工程」です。
今回は、この酸浸出工程で起きやすい課題と、その解決法についてご紹介します。
腐食と摩耗のダブルパンチ
リチウムイオン電池のリサイクルでは、使用済み電池から有用な金属(レアアース)を回収するために、正極板(電池粉)を取り出し、酸性の硫酸に浸けます。
そして、この工程で出てくるのが、スラリー状の浸出液。
最終的に、この浸出液は濾過の工程へ送られ、水と個体に分けてリサイクルされます。
このとき課題となるのが、浸出液移送ポンプ。
なぜなら、硫酸という腐食性の高い液体と、正極板から出たスラリーの混じった特殊な液体を移送するため、腐食性と摩耗性どちらも強いポンプが必要となるからです。
耐腐食性、耐摩耗性も優れた材質
そこでご紹介するのが、みつわポンプの「ラバーセルポンプ」。
名前からわかる通り、接液部がゴムのポンプです。
一般的な鉄製のポンプはすぐに腐食してしまいますが、ゴムであれば大丈夫。
さらにラバーセルポンプは軟性ゴムのため、今回のような細かい固形分は、そのままはじき返してしまって摩耗に対する耐久性もあります。
実際あるリサイクル工場では、硫酸(濃度20~30%、液温60℃)という過酷な状況にもかかわらず、このラバーセルポンプが活躍しています。
ポンプの耐久性アップでコスト削減
あまり気にされない方もいますが、こういったひとつの機器の耐久性を上げることは、コスト削減にもつながります。
ある現場で毎年1回ポンプの整備を行っている場合、整備部品の費用のほかにも、作業にかかる費用や時間もかかっています。
これが3年に1回、5年に一回に延びるだけで、この毎年の費用や時間がまるっと浮くからです。
リチウムイオン電池のリサイクルをしている場合で浸出液移送ポンプがある際は、一度メンテナンス頻度をご確認ください。
もし、メンテナンス頻度が高い場合は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
耐腐食性、耐摩耗性の高いゴムライニング製スラリーポンプ「ラバーセルポンプ」をご紹介させていただきます。
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