珪藻土排水移送ポンプで摩耗・軸漏れを改善する方法
今回は、ビールなどの酒類の生産工場、しょうゆや製糖工場で使われている珪藻土を含んだ排水移送ポンプのお話です。
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『実写版みつわニュースの時間です』
※販売代理店担当者向けに作成した動画となりますので、若干構成が異なります。
ビール工場で使われている珪藻土
みなさんが楽しむビールかけや飲み会などで飲まれるビールはどうやって作られているかご存じでしょうか?
また、そんなビール工場ではどうやってポンプが使われているのでしょうか?
今回はビール工場の生産工程の一連の流れをご紹介します。
【ビール工場の生産工程の一例】
まず、大麦から麦芽を作り砕いて原料にします。
その砕いた原料にお湯とホップを加え、さらに酵母という微生物を加えます。
その後、寝かせます。
こうしてビールは出来上がるのですが、酵母があることによって雑味やアクが残ったままになっています。
そのため、雑味やアクを発生させるこれら酵母を取り除く必要があります。
これはビール工場だけでなく、しょうゆや製糖工場でも同様です。
ここで登場するのが珪藻土。
珪藻土と言えば、吸水性が高く、最近ではグラスの下に置くコースターやバスマット、歯ブラシ置きなどでも使われています。
珪藻土は、いわばレンコンのように無数の穴が開いており、酵母と合体し酵母を除去できる効果があります。
(実物画像は穴がたくさんあり閲覧注意です)
図で表すと下のようになり、黄色で表した珪藻土が青で表した酵母をろ過しています。
こうすることによって、おいしいビールが出来上がるのです。例えるなら、珪藻土は酵母入りビールという不良少年を更生させるヤンキー先生のようなものです。
珪藻土は摩耗が早い
これで雑味やアクが取り除けたわけですが、酵母と合体したこれら珪藻土(下図の赤枠の中)を含む液体はそのまま使うことはできないので、排水として処理されます。
珪藻土は珪藻(藻類の一種)の殻の化石からできている堆積物で堆積岩なので、普通のポンプでこの排水を移送すると摩耗や軸漏れの頻度が高くなります。
とくにこういった工場ではステンレス製ポンプが使われることが多いですが、ステンレスは摩耗には強くありません。
珪藻土に相性バッチリなのはゴムライニング
そこで効果を発揮するのが、みつわポンプのゴムライニング製ポンプ。
ステンレスや鉄だと摩耗してしまうところを接液部の柔らかいゴムが優しくはじき返し、摩耗を防いでくれるのです。
もちろんまったく摩耗しないわけではありませんが、珪藻土排水との相性はバッチリ。
全国のビール工場や醤油工場で使われています。
同時にみつわポンプは標準でダブルメカニカルシールを採用しているので、軸漏れもしにくい構造になっています。
▼ゴムライニング製自吸式スラリーポンプ▼
▼ゴムライニング製スラリーポンプ(押込仕様)▼
珪藻土排水でお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
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