"削る"と"すべる"をよくばりカイゼン~セラミック工場編~
陶器やトイレ、スマートフォンの電子部品など、「セラミック」はわたしたちの生活に欠かせないものとなっています。
このセラミックたちも、もともとは液体の状態で運ばれ、さまざまなものと混ざり合わさって、製品として生み出されています。
こういった製品の材料となる原料が、セラミックスラリー。
今回は、このセラミックスラリーにかかわるポンプの課題と解決策についてご紹介していきます。
「削る」が得意なセラミックスラリー
「セラミック製品」というと、陶器やトイレの便座のように、固いものを思い浮かべるかと思います。
実際にセラミックはとても固い材料です。
でもこれは、セラミックスラリーという液体に、固くてとても細かい固形分がたくさん含まれているということでもあります。
液体の中にこうした固くて細かい固形分が入っているということは、同時に、まわりのものを削りやすくなっているということ。
つまり、このセラミックスラリーを送るポンプには、削られにくい耐摩耗性が必要になってくるのです。
つまり、通常のポンプでは摩耗しやすく、その結果、頻繁なメンテナンスが必要となります。
これは、作業の効率を下げるだけでなく、コスト面でも大きな負担となってしまう問題になっています。
周りが真っ白。滑りやすいセラミック工場。
そして、もう一つの問題が、周辺環境の悪化です。
あまり足を踏み入れることはありませんが、セラミックの製造現場は真っ白。
たとえば、ポンプから漏れ出たセラミックスラリーが固まって、とても滑りやすい状態になっていることがあるからです。
古くからポンプの液漏れ部品として使われているのはグランドパッキンという部品。
これはいわゆる「詰め物」なので、どうしても一定の液漏れを前提として使われています。
このような液漏れしながら使うポンプを使っていると、周辺にセラミックスラリーが漏れ出てくるのは当たり前、ということです。
もちろん、実際はこういったポンプだけが原因ではないので、ある程度仕方がないことではあるのですが、環境を今以上に悪化させないような事故リスク管理は、工場運営の重要なポイントとなっています。
削られにくい・漏れにくいポンプ
こういったセラミック工場でコスト削減、事故リスク軽減になるのが、みつわポンプのゴムライニング製スラリーポンプ「ラバーセルポンプ」。
ゴムライニングで耐摩耗性UP
ラバーセルポンプの材質は、ゴム。
セラミックスラリーに含まれる細かくて固い粒子は、このやわらかいゴム材質で、そのままはじきかえしてしまいます。
固いものに固いものをぶつけるとすぐに割れてしまったり欠けてしまうので、やわらかいもので受け止める・・・そんなイメージです。
耐摩耗性が上がることでポンプの耐久性が上がり、結果的にメンテナンス頻度の減少やコスト削減につながる、ということです。
ダブルのメカニカルで液漏れ激減
このラバーセルポンプのもうひとつの特徴は、液漏れを抑えるメカニカルシールという部品がふたつあること。
ダブルで液漏れを抑えるので、ポンプからの液漏れを万全に防ぐことができます。
液漏れが少なくなると、工場内の環境悪化を未然に防ぐことができます。
予期せぬ事故を防ぐためにも、工場の効率的な稼働を進めるためにも、みつわポンプのラバーセルポンプが活躍するのです。
セラミック工場でよくばりカイゼン
このように、セラミック工場でよく抱えているポンプの耐摩耗性と液漏れ問題は、みつわポンプのラバーセルポンプが解決できます。
「ポンプの耐久性が低くて困っている」、「ポンプの液漏れでよく滑ってこわい」という方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。