スクラバー設備でよくばりカイゼン
製鉄所や製鋼工場でのスクラバー設備の管理は、環境保護と効率的な運用が求められる厳しい状況にあります。
特に集塵排水の移送においては、いろいろな課題があるようです。
そこで今回は、スクラバーで抽出された集塵水をシックナーで沈降させたスラリー液を効率よく、かつ安全に移送するためのポンプ選定をご紹介します。
従来のポンプとその問題点
ある鉄工所のスクラバー設備は地下室にあり、その廃液(スラリー液)の移送にはグランドパッキンシールの非自吸式スラリーポンプが使用されていました。
しかし、以下のような問題点がありました。
周辺環境悪化: グランドパッキン方式の軸封部は、液漏れが生じやすいため、特に地下室に設置されたポンプの周囲環境が悪化していました。水浸しの状態になってしまい、常に設備の安全性と持続可能性に影響を与える可能性がありました。
不定期に起こる揚水不能: 非自吸式ポンプはエアーが混入すると、揚水ができなくなります。これは、効率的な運用を妨げる重大な問題でした。
シールセルポンプで2つのカイゼン
これらの問題に対処するために、当社のシールセルポンプを納入。
この変更によって、これら2つの問題を同時に解決することができました。
周辺環境の改善: シールセルポンプは、ダブルメカニカルシールを採用しています。この軸封部構造により、軸漏れが解消され、ポンプ周辺環境が綺麗に保たれるようになりました。
安定した稼働: シールセルポンプは自吸式ポンプなので、エアーが混入しても気水分離機能で自動復帰できます。この機能によって、不定期に起こっていた揚水不要もなくなりました。
可能性を感じたらご相談ください
製鉄所や製鋼工場でのスクラバー設備管理は、多くの課題を抱えていますが、その中でも集塵排水の移送におけるポンプの選定は特に重要です。
もし、地下室にポンプが設置してある、グランドパッキンのスラリーポンプを使用している、非自吸式のスラリーポンプを使っている・・・という場合は、このようによくばりカイゼンができる可能性があります。
▼よくばりカイゼンできる自吸式スラリーポンプ▼
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