(掌編小説)猫が好きだから、とっても好きだから…
猫が大好きな鈴木家は、亮介(33歳)、妻(30歳)と娘(5歳)と猫ちゃんの3人と1匹で、なかよく暮らしていた…はずだったのに…
郊外の閑静な住宅地の一角で、かわいくニャーンと鳴く黒猫ちゃん。娘のまどかちゃんが生まれる少し前に、鈴木家にもらわれてきた女の子だ。名前はタマちゃん。まどかちゃんと一緒に育ってきた大事な家族。だけどまどかちゃんは最近外で遊ぶのが大好きで、今日も近所のお友達の家に行ったきり。奥さんの華さんの膝に座っていたタマちゃんは、気持ち良さそうに眠り始めた。
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