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創作の森 エンターテイナー・ストリート

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甘野充プロデュースの創作に特化した共同運営マガジンです。 共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。 自作の小説、詩、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンタ…
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#忘れられない恋物語

「創作の森 エンターテイナー・ストリート」の参加申請

 甘野充プロデュースの共同運営マガジン「創作の森 エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料!  ぜひともご参加

黄昏 (詩)

カフェのテーブルで頬杖つく私 空のコーヒーカップを前に お替りするかどうか、一時悩む 彼との約束の時間はだいぶ過ぎて でも今にも彼が現れそうで 席を立つ決心がつかない 窓の外はいつの間にか もう黄昏 行き交うカップルが幸せそうに見えた 何度電話しても梨のつぶて やがて溜め息をつき、席を立つ もう、限界… 彼とは終わりにしよう 黄昏時の街へ出る 涙と共に 未練も流れてしまえばいい ( Xの、深夜の二時間作詩に投稿しました )

📕振り向いてほしい人は、ひとりだけ

振り向いてほしい人は、ひとりだけ。 けれど想っている相手だけに、届くことは無かった。 他の人に相談に乗ってもらっていたら、 思わせぶりな態度をとっていると言われ、 逆に好きになってもらってしまい…。 ごめんなさい。 私にとっては誰でもなく、ひとりだけなのです。 切ない…。 この気持ちは宝物です。 けれど、神様は許してくれるのでしょうか。 叶わぬ恋です。 でも、もしかしたら叶うのかもしれない。 止められないこの気持ちは、一体どうしたら良いのでしょう。 ただ、一人の人

「私はソレイユ」―詩―

夢と 希望が 背中を押すから 私はヒールを 脱ぎ捨て スカートを翻し 急な坂道を登り 坂の上で 緑の枝を ゆったりと広げる  美しいオークの 大木を目指す 「さよなら」と 乾いた言葉を 投げかけただけで 逃げていく 出逢いが オークの 枝の影で ひっそり 休んでいると コマドリが 小声で 教えてくれたの 運命だから・・ 心移りだから・・ 長すぎた 春だったから… 愛が 壊れていく時は 幾つもの ひび割れた グラスが 物知り気に 喋る でも 私は 欲張りなの 「セラヴィ(

キミがいない (詩)

キミがいない現世に 生きる意味を探したって 結局いつまで経っても見つけられない 最早、意味などどうでもよくなる 虚ろな目をして キミの面影ばかり追いかけてる もう、夢にさえ現われてくれない キミがいないのに 私だけが生きてること自体 意味がない 不条理がまとわりつく 私を支えるものは何もない

短編📕この物語に続きはある?ない?

久しぶりに着た黒いワンピース。 「少し太ったかな?」なんて独り言を言いながら、目立つ汚れを見つけてしまった。 「これはクリーニングでシミ消ししてもらわないと」 そう言っていた深夜2時。 悲しい事があった。 そのはずが、私には驚くほど動揺がない。 あまりの気分屋だったし。 怯えていたし。 なんだか貼った糸が切れて開放感すら得たような…。 自由になれた気がした。 とにかく、はやくクリーニングに出して明後日には着るためにポケットの中身をチェックしていた。 久しぶりに出したワンピース

思春期短編📕思われてる方が楽

私には昔からどこか意識してる人がいて。 可愛いし、オシャレで流行の物を持っていて。 悪口や噂話が大好きな子ですら、 「あの子、可愛いよね!」と言っていた。 親にも可愛がられて、愛されていて。 綺麗な顔立ちで。 羨ましくてしょうがなかった。 自分には無い良い所が沢山あった。 ずっと遊んでいた。 少しずつ私から離れていった。 ずっと一緒だったのに。 親友だと思っていたのに…。 その子に新しく友達ができたら、凄いスピードで仲良くなって。 「もう一緒に学校に行けない」と言われてし

短編📕息苦しい🟰期待

どうりで息苦しさを感じていた訳だ。 心底噛み合わなかったんだ。 どうして気付かなかったのだろう。 親や兄妹に評価される必要なんてない。 痛いと言って包帯さえ巻けば優しくしてもらえるのだから。 いいな…と思っていた。 その姿で普段と同じことをすれば褒められるのだから。 どうして? 心に包帯を巻いているのに伝わらないのは。 理不尽な言葉を浴びないといけないのは。 いつも当たられるのは何故なのだろう。 期待することさえ止めれば、解決に向かう近道となるかもしれない。

詩📕月が隠れる前に帰って来てください

眠りたい時に限って文章が書きたくなる その気持ちは奇跡なのだと思った だから眠らないと決めた この言葉にできない感情、ドキドキする気持ちを無視してはいけない とにかく挑戦しよう 競わないと自分の才能に気付けなければ、 レベルも分からない もし月の光に照らされたら 雲に隠れる前に帰ってくること 時間はどんどん進むのだから

偽りの優しさ (詩)

中途半端な優しさ そんなの、いらないわ あなたが囁く愛してるという言葉には どれだけの愛が込められてるんだろう 言葉と行動が伴ってないと ちょっと裏切られたような気分になるの 未来に私が必要ないなら いっそのこと 冷たく突き放してよ そうしたら あなたのこと、諦められるわ 気安く私の名を呼ぶのはやめて もう、惑わされない

「星辰を求めて」―詩―

ボクの青春の ダイヤモンドは 君と 出会えたことだった 絹色にひかる 長い髪が 歩くたびに揺れる 寂し気な後姿 足跡の一歩 一歩に 音符のように 耳をすませた 秋の風の 透明さをたたえる瞳 シェルティを 抱きかかえて 坂道のベンチにすわり 頬を 舐めさせる やさしさ いつの間にか ボクは その犬に 嫉妬してた 銀杏の色が まぶしい窓辺 短い言葉の 逢瀬 星のためいきのような 息遣い コーヒーのクリームの渦のように 二人の 時間は 無窮で 琥珀色 川霧が 行方を塞ぎ 二人

「ワルツを見つけました」ー詩―

SNSで みつけました あなたの 動画です あなたは 渋さを身にまとい 海辺の街の 小さな クラブで 知らない女(ひと)と 踊っています 私の知らない ワルツの調べ 私のしらない やさしい調べ スマホ画面で 繰り返し あなたの 踊る姿みています 何度見ても 涙があふれて ハンカチを 濡らし続けます 甘めの カクテルも この時は 苦くなります あなたの頬を 爪で幾度も なぞっています ラインで 別れの 言葉を あなたに 綴ります なかなか 先へと 進みません ため息の 数だ

   風 (詩)

風になって自由自在に あなたの元へと飛んで行きたい どんなに曲がりくねった場所や 障害物があっても関係ない いとも簡単にすり抜けて あなたに会いに行くわ どれだけ遠く離れていたって大丈夫 もう、何の障害もないわ さあ、今すぐ 風になって……

「涙で消せない恋の炎」ー詩ー

雨粒が そっと落ちるように ポツリ ポツリと 郵便受けに 届く あなた宛ての 手紙 「さよなら」という言葉だけ 投げかけて 部屋を 出て行ったあなた 室内には あなたの影が まだ 住んでいるよう あなたが 置いて行った 置時計 その針が 進むほど あなたが 遠のいていく いっそ 庭のあんずの木の根元に 埋めてしまおうか 人は「早く 全部 片付ろ」と言う 散らばった 想い出の破片を どんな カバンに 詰めて 送り返せば いいの・・・ 夕闇が 迫るころ 隣近所の 「ただい