常に新しいコンテンツが湧き出る
私の推し会社は
株式会社クラシコムです。
この会社は「北欧、暮らしの道具店」と言う通販サイトなのですが
通販サイトにとどまらず、様々なクリエーターのエッセイや対談、
インターネットラジオや、映画製作まで幅広いコンテンツを
持っています。
北欧、暮らしの道具店
創業のきっかけは挫折から
この会社はなんと、ご兄妹で運営されています。
最初に会社を立ち上げた時は、通販サイトを作るつもりはなく
ただ、会社を作ってがむしゃらに動いてみた。
しかし、気づけば会社の資金残高は残り100万円程度に……。
そこで、妹の現店長、佐藤さんが
「どうせなら記念に社員旅行しようよ!」と言うことから
北欧へ旅行に行くことに。
そこで出会った、数々の北欧食器や雑貨を見て
佐藤さんは一目惚れ。持って帰れるだけの食器や雑貨を
荷物に詰め込み、帰国。
そして、その持ち帰った北欧グッズを
通販サイトで販売したところ、これが大当たり。
そんな兄妹の挫折からの旅行が、今の北欧、暮らしの道具店という
大きなブランドにまでなりました。
ひっそりと始めたラジオ番組が定番に
通販事業にとどまらず、ウェブコンテンツとして
店長の佐藤さんと、佐藤さんのお兄さんのお嫁さん、
よしべさん(現、青木さん)が
お客様へ向けて何かできないかということで始まった
ウェブラジオ「チャポンと行こう!」
最初は主に女性向けの、温泉に浸かりながらチャポンと緩やかにを
モットーに二人の会話が繰り広げられていました。
お互いが創業当初からの顔なじみということもあり
通常のラジオ番組のような、ゲストを招いて
「初めまして〜よろしくお願いします」と言うこともなく
まるで、普通の親戚同士の会話を聞いているかのような安心感。
そして、徐々にリスナーも増えていき
男性リスナーも増えて、今では日本にとどまらず海外からも
お手紙が届くようになりました。
リスナーのことを「チャポラー」と呼び
隔週日曜日に更新されるラジオは
30分前後と短くも長くもない、ちょうどいい時間で
店長の佐藤さんと、よしべさんの笑い声が絶えません。
最近では、リスナーさんからの質問に答えることが多く
ひとつのお便りに、二人で真剣になって考える姿は
時に人生の先輩であったり、同世代の世間話であったりと
聞いているこちらも、一緒になって悩み、考えさせられることがあります。
毎回、その回のラジオの盛り上がり具合を
温泉とかけて、温度で発表するのも、楽しみの一つです。
終わりのセリフである
「明日からも、チャポンと緩やかに、そして熱〜くいきましょう」
と言う言葉を聞くだけで、今週も頑張ろう!と言う気にさせてくれます。
通販サイトが映画製作?!心が爽やかになるショートムービー
通販サイトとして始まった、北欧、暮らしの道具店ですが
youtubeでショートムービードラマまで作ってしまったのです。
まずはこの「青葉家のテーブル」
シングルマザーの春子と、息子のリク、春子の友達の同居人めいこと、
めいこの彼氏のソラオの4人がひとつ屋根の下で繰り広げる
思春期の悩みや、仕事の悩み
その中で出てくる、食べ物のシーンはとても注目してしまうほど、
美味しそうでもあり、人間、食べないとダメなんだよね。
と言われているような気持ちにもさせてくれます。
実は、この青葉家のテーブルの撮影場所は、セットではなく
店長、佐藤さんのご自宅という、びっくりなところもあり
普段から「花や植物が大好き」と言っている佐藤さんの暮らしを
ちらっと覗き見できるお話でもあります。
他にも梨木香歩さん著の「西の魔女が死んだ」を取り入れた
「スーツケース・ジャーニー」
何事にも、自分の意思が大切だと勇気をくれる
ショートムービードラマです。
さらには「庭には二羽」という
家族や人との繋がりの大切さを感じさせてくれる
ショートムービードラマもあります。
連載形式のショートムービードラマ
上記とは少し違った雰囲気の
ショートムービードラマでありながら、春夏秋冬を感じられる
「ひとりごとエプロン」
こちらは、料理をメインにしたショートムービードラマで
毎回違った軽快な音楽と、料理を作る主人公の姿が
夜遅くに帰ってきても、この家は私のお城。と
好きな物に囲まれた生活の中で、大切なことを教えてくれる
連載形式のショートムービードラマです。
(エンディングでレシピを載せてくれているところも
視聴者を意識して作られているな。と感じます)
実在するアーティストや職人の生活を紹介
ショートムービーはたくさんあるのですが、その中でも
フィクションのムービーではなく
実際のアーティストや作家さん、ライターの方々など
様々な人の生活を紹介するムービーもあります
「モーニングルーテーン」
「うんともすんとも日和」
「あそびに行きたい家」
「しあわせな朝食ダイアリー」
「夜な夜なキッチン」
「北欧に暮らすひと」
「変わりゆく暮らし」
全て見るだけでも大変な数がアップされていて
どれも全て、見ているこちらが不思議と癒されてしまう感覚になります。
心に響くエッセイたち
北欧、暮らしの道具店では、ショートムービーだけではなく
ウェブのコンテンツとして、エッセイも連載されています。
こちらも、様々なアーティストやライター、作家の方の記事で
読んでいるだけで、元気をもらえたり
悩んでいる時には、ぽんと背中を押してもらえるような内容ばかりです。
写真がとても素敵で癒される
ショートムービーや、エッセイの写真もそうなのですが
何より、通販サイトの目玉である写真が、とても素敵なのです。
よくある、商品の切り抜きと、着用画像、仕様説明だけの内容ではなく
様々な角度や、実際に使っているシーンを切り取ったり
商品を置く場所を変えて見る、など
1つの商品に対して、物によりますが
おおよそ10枚程度の写真が使われているのでは?と思うくらい
写真が多いです。
写真で補えないところは、文章も付け足して
これは、本当に商品説明のページか?と思うほど
実際に使用してしたら、イメージと違った。ということは
まずない!と言い切れるほど、商品へのこだわりを感じます。
自社の商品を社員が愛している
これは、どの会社にも言えることかもしれませんが、
その会社に勤めているから、仕方なく着ている洋服。
なんてものは、この会社にはないのでは?と思わせるくらい
社員さんの、商品愛が強すぎます。
「今日、そのパンツ履いてる人、3人も見かけた〜」
とラジオでも聞いたのですが、店頭に立っているわけでもない
顔の見えない通販サイトなのに、この現象が起きているのです。
「社員の愛用品」として記事に取り上げられることもあり
輸入雑貨以外で、オリジナルの商品を開発する時は
「こだわりにこだわり抜いて、それでも納期に間に合わなかったら、
来期まで持ち越すことも。」と、店長の佐藤さんは仰っていました。
そこまでこだわり尽くしてできた商品だからこそ
社員が自然と購入してしまう現象が起きるんでしょう。
終わりに
挫折から始まったことですが、物事をいつも悲観的に捉えるのではなく
ポジティブに捉えて、歩んでいく。
常にお客様のことを大事に。だけどもっと社員のことを大事に。
「社員の笑顔の先に、お客様の笑顔があると思うんです」
と、雑誌のインタビューで見て、
ものづくりって、結局は自分たちが納得しないと
その先のお客様には届かないよな。と思わされました。
ラジオも、ドラマも、ショートムービーも、エッセイも、
全てが誰かのために、笑顔になれるような要素が
ぎゅっと詰まっています。
私も、ほぼ毎日更新されるアプリのウィジェットの写真を見て
ついほっこり。
隔週のラジオを聞いて、ほっこり。
Instagramの画像を見てほっこり。
ついつい日常の癒しを求めて、1日に何度もアプリを開いては
エッセイを読んだり、ショートムービーを見たり。
ここまで私の心を掴んだ会社は、他にないと思います。
疲れている姉に、暇があったら、このラジオ聞いて見て!!
とオススメしたほどです(今では、姉も立派なチャポラーに)
私の推しと胸を張って言える会社です。