なぜ重力は存在するのか
今月も本を読んだ。続けられるかわからないけど、読んだ本の感想と、得たものを記録してみようと思う。
経緯
8月はこの本を読んだ。購入したきっかけはYoutubeでよく見ているReHacqというチャンネルの動画だった。著者が「6歳でもわかる!?天才物理学者のガチ授業」という動画に出演しており、そのシリーズを一気見してしまった。そのシリーズ最新の動画でその内容をまとめた本が出ることを知り、即購入をして今月の本として読んだ。
所感
動画を見ていたから理解が比較的スムーズに出来たが、文章のみ(たまにイメージ図)だとなかなかいつも使う頭と別の領域を使うためか、頭が疲れた。。。内容は動画+αという感じでより詳細に書かれていた。読んでいる途中ではこんなこと勉強したなーと高校、大学でやった物理の記憶が蘇ってきた。決して面白くないわけではないが、いつもより頭を使って読むからか、読んでると眠たくなることが多かった。この現象も学生時代授業中に眠くなってくる感覚を思い出した。総括すると、もっと当時興味を持って勉強しておけばよかったということと、こんなふうに教えてくれる物理の先生に出会いたかったと感じた。
1章 「世界の仕組み」は3つの法則で説明できる【古典物理学】
古典物理学は割としっかり理系の物理選択で受験したからか、知っている理論や式が多かった。しかし、その法則や式がどんな経緯で生まれたものかについては知らないものがほとんどで、そうなんだの連続だった。そしてそれを知ることでそれらとの心理的な距離が縮まったような気がする。
これはこの章だけでの話ではないが様々な学者達が当時の歴史背景の中で自然現象を観測し定式化していくことを読んで先人達の情熱や強い信念を感じた。(そういうものではなく、必要に駆られてしていたことかもしれないが)
2章 「時間」と「空間」の謎を解く【相対性理論】
よく聞く相対性理論だが、この章でなるほどと思うところまでは理解できたと思う。もっと深いものなのかもしれないが、一旦はこれで良いと思う。
この章の感想を一言で表そうとすると「アインシュタインの発想力が異次元」と浮かぶ。
固定観念を疑うというか、視点を変えてみるというか、多くの人と違う視点で物事を捉えてみるという発想の仕方は自分も持ってみたいものだと思った。仕事や私生活でもいざ自分のこととなると視点が狭くなっていたり、自分の中の前提の認識の上でしか物事を考えられなくなることが多いように感じる。アインシュタインまでとは言わないが、逆から考えてみるとか、一見異なるものと思っているものも一緒であるに考えてみるようにしてみよう。
3章 物理学の常識を一変させた量子の力【量子力学】
ここから「?」が多くなってきた。量子?とびとび?確率?観測すると結果が変わる?
しっかり整理しながら読まないと迷子になっちゃいそうと思いながらも、ここら辺から頭が疲れてくるので眠たくなるゾーンに突入した。
ただ、コペンハーゲン解釈に対しての各学者の反対のところは物理学というより、学者としての矜持を感じた。
改めて読み返してみると、この章は出てくる学者が多く、仮説が多い、そしてそれぞれが影響しあっているため、もうよくわからない!となってしまった。誰か相関図を書いて説明してください。
4章 量子力学と相対性理論を統合する【現在物理学】
ここまででもう十分にお腹いっぱいだし、もうこれ以上解明できるものなんてないだろうと思っていたが、まだまだあるらしい。量子力学と重力の両方が含まれている理論が完成されればなんかすごいことが起こりそうな気がする。その中で一番可能性が高いものとして超弦理論が出てきたが、これからニュースなどで目にするときはよくわからない物理の話ではなくて、この本で得た知識と照らし合わせながらみるようにしたい。
時間は巻き戻せるか【統計力学】
インク、エネルギー節約ではなくエントロピーをあげない、イルカは存在するか、これらについては例えもわかりやすくてそうだなぁと思った。
なんとかミクロのレベルで無秩序に向かっていく方向と逆の方向に進める技術ができて時間を巻き戻せたらいいのになと思った。
終わりに
やっぱり難しい、だけど実はすごい面白いんだと思う。社会人の教養としてこれを一読できたのはよかった。おそらく今解明できていないものが解明されても、また新たな解明されていないものが現れるんだと思う。ただ、それを解明したいという物理学者の情熱が周り回ってあらゆるものに応用され、多くの人が利用するという流れは変わらずにあり続けてほしいと思った。この本はその物理学に興味を持つ第一歩目になる本だと思うので、子供ができて中学生くらいになったら読ませてあげたいなと思った。