新百姓宣言

今月も本を読んだ。続けられるかわからないけど、読んだ本の感想と、得たものを記録してみようと思う。

経緯

7月はこの本を読んだ。購入したきっかけはYoutuberが紹介していて、ホームページや紹介を聞く中で、今自分が興味のある社会システム、資本主義などについて、なぜ豊かな社会で人はさらなる富を得ようとし、奪い合うのかこの本に一つの答えというより可能性が示唆されているのではないかと思い、購入してみた。

所感

資本主義(Capitalism)から創造性主義(Creativitism)という発想の転換は面白いと思った、そしてなぜそれが必要なのか、CreativitizmによりCaptalismは否定されるのか(否定されない)など、論理立てて記載してあり、本当にこれなら豊かで多くの人が喜びに溢れる生活と社会が達成される可能性があるのではないかと感じた。正直、専門家でも、知識もない自分の考えではあるが、これから何を感じたかを花火大会の音を聴きながら書いてみようと思う。

新百姓宣言

この章では世界中の何かをつくる人やつくられたものの写真とともに、資本からつくる喜びを追求する社会に見方を変えようというメッセージがある。
この本というよりこの新百姓という概念はこの章に全てがあるんだと思う。
わざわざ何軒も都内の販売している書店を回り、やっと手に入れた中国語版の00号にも同じ新百姓宣言があった。

確かに時間を忘れるほど熱中している状況を思い出すと何かをつくっている状態が思い浮かぶ、実際にものをつくっている時もあれば、状況(サッカーの試合で勝つ、女性に好意を寄せてもらう、第一志望に合格する等)をつくろうとしている時が思い浮かんだ。
熱狂や興奮はお金をいくらかけても容易に作れるものではなく、一つの価値基準になり得るのではないかとも思うが、実際に資本主義社会がこれまで発展してきた中、一般的なものになるかはかなり時間がかかるだろうと感じた。

補論

はじめに

子供から「なんで人間は、いまだに毎日を楽しく、遊ぶように暮らせないの?」と問われたら、あなたはなんと答えるでしょうか。

こんな痛快な問いはないと感じた。実際考えてみたけど、「働かないとお金がもらえなくて、お金がないと食べ物も、住むところも、欲しいものも買えないから」という陳腐な答えしか出てこなかった。
以降の項にその答えになりそうなものがありそう。進めてみよう。

1 内なる革命論

Captalismの本質は「富を偏在させる働き」であることは同意。資本家が最も富を得るには強く、資本のない者はその点に関しては資本家と雲泥の差がある。
機能不全に関しても著者の私見が入っているように感じるが、大枠は同じ認識であり、このままでは良くない未来があるように感じる。
そしてCaptitalismの世界観に目をつけ、機械論から縁起論へという論理展開がとても気持ちよく繋がっていた。暇と退屈の倫理学で出てきた環世界という概念から世界、時間、富について根底の考え方が変わるんだ。富に関しては突然エネルギー保存の法則がでてきたり、あまり深く理解はできなかったが、、、
そして、人間の本質について「一人ひとりが想像の主体であること」と答えている。観ることは環世界をつくるということであり、つくる喜びを最も大切にする価値観とそれに基づく社会システムをCreativitismとしたようだ。
これに関しては確かに、、、という言葉しか出てこなかった。逆になんでつくる喜びというものを思いついたんだろうとも思った。おそらくつくることをしている人が喜びに溢れた顔をしていたことが予想されるが、その共通点をどう見つけたのか気になる。
ここまで読んで批判したいとか、質問したいとか思った人は実際に本を読んでみれば大体のことは書いてある。是非ご一読の上、販売元や著者とコミュニケーションして欲しい。

2 探求の軌跡 「見方」というレバレッジポイントの発見

著者の経験からの気づき、すなわち見方を変えることが大きな影響を生むのではないかということが書いてあった。
これは冒頭で自分が感じた障壁への答えなのかもしれない。

実際に資本主義社会がこれまで発展してきた中、一般的なものになるかはかなり時間がかかるだろうと感じた。

見方が変われば小さな一つひとつの捉え方が変わり、行動が変わる、その連鎖で社会が変わり、世界が変わる。人が一人、また一人と増えて段々と変わっていく。その中の一人になれると思うと確かにワクワクする。新百姓とこの段階で出会えたことは良かったと感じた。ただ、自分で止めるのではなく、仕事や日々過ごす中でこの考えのもと生きて、影響を少なからず与えることも自分の役目なんだと思う。
正直、この本に書いてある考え方が必ず正しいとは思わないし、他人に強制しようとも思わない。自分で納得出来る答えがいずれ見つかるだろうし、その道の途中で影響を少しでも与えられれば良いと思う。こういう思想や哲学の相互作用が循環して自分の環世界ができているのだろうし、これから関わる人の環世界にも影響を及ぼすのではないかと思う。

3 武器としての「衣食住をつくる知恵と技」

衣食住をつくれるようになれば「カネガナイト」状態を抜け出せる。当たり前だけど、今の生活から考えるとめっちゃきつい。正直何も出来る自信がない。でも昔の人はやってたからできるんじゃないか。妻は編み物を最近はじめたらしい。自分も何かやろうかな。手始めに家庭菜園でもしようかな。

はじまりのおわりに

自分の物語は自分しか編むことができない。人生は自分の物語をつくることなのかもしれない。そこの一部として他者との関係もあるが、大きなゴールは自分の物語をどう編むか、それに尽きるのだろう。
どうなったら自分の物語が楽しく、愛に溢れるものになるのか、日々の出来事、ものの見方を少し変えて、身の回りのできることから始めて続けてみよう。

終わりに

見方を変えることで世界が変わる。単純なことだけど結構難しいと思う。ただ、そのヒントが新百姓には転がっていそう。何を拾うか、何を感じるかはわからないけど、これからも新百姓を追ってみる。

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