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記憶が違う

何度か書いていますが、私は5人兄弟。3人の姉と兄が1人いる末っ子です。一番上の姉とは15歳離れていますが、私は何となくできた子ではありません。
「もう一人欲しいな^^」
という父の願望のもともうけた子で、母も生まれてくるのを楽しみにしてくれたそうです。このエピソードが、私の自信に繋がっています。


姉の気になる言動

さて、兄弟姉妹それぞれ育った時代背景や性格などはさまざまなわけですが、妙に感じていることがありまして。
それは、すぐ上の姉、T。彼女が家族の思い出やエピソードを語るとき、

(それ、どこの家の話?)
(誰の記憶?)

と疑問に感じることがときどきあるのです。彼女が両親を語るとき、特に父に対しては
「貧乏人が!」
と呼ぶのも疑問で、どうも好意的な感情を持っていない様子。見下す感じで憎々しげに語ることが多く、疑問を持ちながら聞いてきました。

確かに、上の姉2人が生まれた頃は何もなかったと聞かされることがあります。ただ、昭和20年代で高度成長期に入る前ですから、国全体がまだ物が豊かではなかった時代。母と長女はよく
「あの頃は本当に物がなかったねえ」
と話していました。

父はお金を回すことに長けていて経済観念がしっかりしていましたし、時代的にも姉Tと私は不自由なく育ててもらっています。姉Tに関しては、塾や習い事も本人が希望するままにいくつかさせてもらっていました。なのに、酷い言いようだな、と。それ以外にも
(そんなだった?)
と思うようなことを口にすることがあります。

兄弟姉妹で集まり、子供の頃の懐かしい話になると、時々ズレた思い出を口にする姉T。他の姉や兄も同じなのか、そんなときは大概共感する人はいません。皆
(ん?)
という感じで一瞬会話が止まり、不可解そうに無言になるのも妙です。


姉が語る「私の前世」

その姉Tが、随分前に私の前世について語っていた時期があります。私がまだ前世について特に興味もないし信じてもいなかった20代の頃で、勝手にいろいろ話してきていました。姉によると、私の前世は

・優柔不断で男を振り回す女性
・武士(父方の家の何代か前の人物と言っていたのですでに武士ではないかも)

だそうで、特に女性について話すときは非常に憎らしそうに語るのです。
「お前は、思わせぶりな態度で周りの男を振り回していたよね」
といった内容。私はまったく知らない話、しかも今の自分ではない行いを非難されて、何度か嫌な思いをしました。

実は、その姉はたびたび私の行動を妨害することがありまして。露骨になったのは母の死後です。
うちの親は、
「兄弟は仲良く、助け合うもの」
という考えでしたし、喧嘩すれば叱られましたから、両親がいた頃はその考えに従っていたのでしょう。

あの家での一件でも、裁判沙汰になったときに姉Tが余計なことを言って事態をこじらせたことを後で知り、呆れたものです。その当時は、兄が奔走してまとめてくれたようで助かりました。

なぜ、一人だけそのようなことをするのか?

姉Tの霊感は強いので、本当に私の前世を知っているのではないかと思っています。しかも、前世でも身近にいた人物なのだろうと。私や父方の家に恨みを持っていた人なのだろうと感じています。時々妙なことを言うのは、前世の記憶や感情で話していたのが原因ではないかと。

私は前世関連については能力がないので、細かい部分はわかりません。しかし、彼女の言動を振り返ると、そうとしか思えないのです。
私は子供の頃から彼女が好きでしたが、真の姿に気づいてからは距離を置いています。私のことを封じていたような変なことも言っていましたしね。


ところで、私はすっかり本来の強さが戻り、姉Tが何かしても影響は受けなくなりました。春に実家で会ったときは、ご機嫌を取るような態度に戻っていました。ようやく、私も母の域に近づけたようです。
霊能力を間違った方向に使いやすい人なので、今後も姉Tは注意が必要ですが。
そして、もしも前世の恨みや悔しさにまだ囚われているなら、楽になって貰いたいとも考えています。





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