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SNSは規制すべき?

先日の兵庫県知事選では、問題視されていた筈の元知事が再選を果たすという異例の結果で終わりました。
これについては、さまざまな人が疑問を感じているようですが、大きな勝因としてSNSをあげるマスコミが多く見られます。マスコミのほとんどが、テレビや新聞ではなくSNSの情報が勝ったと分析しているのです。

このように結論付けたのは、知事自身の発言も理由の一つでしょう。知事も「SNSが政策を整理してくれたり拡散してくれた」といった発言をしています。
そして、元知事の再選を受けて、SNSの規制の必要性を訴えるマスコミも出ています。

東スポWEBより抜粋 https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/324247


そもそも、SNSとは?

ところで、ここ数日のニュースなどを見ていて「SNS vs テレビ(マスコミ)」というイメージを持ってしまった人は多いのではないでしょうか。そこで、改めてSNSとは何か簡単に解説します。

SNSは「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の頭文字から取った造語で、ネット上で自分を表現したり情報を発信したりするサービスのことです。公開コメントや個別のメッセージなどを使えば、ユーザーと呼ばれる利用者とのコミュケーションを図ることもできます。

SNSには動画や画像、文章などが用いられます。具体的なサービスをあげていくと、YouTubeやX、Instagram、Facebook、などがSNSです。
SNSは、ネットを利用した表現ツールであり、個人だけでなくテレビ局や新聞社、雑誌などもSNSを使っているケースは増えています。
つまり、マスコミにとってもSNSは表現手段の一つなのです。SNSとマスコミを切り話して語るのは難しいといえます。SNSは個人だけが利用するツールではありません。

SNSのメリット・デメリット

SNSは、IDと呼ばれるアカウントを作れば情報発信が可能になります。利用が簡単なうえに、スマートフォンが普及したことで、撮影した動画や写真をすぐ発信できる点がメリットの一つです。

情報の更新や削除を思い立ったときにできる点も、SNSのメリットでしょう。リアルタイムでの発信が可能なために、動画でのライブ中継ができるのもメリットです。また、知りたい情報を誰かが答えてくれるというメリットもあります。
こうしたメリットの多いSNSは、個人から企業までカテゴリーを問わずに幅広く利用されているのです。企業にはマスコミも含まれますが、今や何らかのSNSアカウントを持っていないマスコミはないといっていいでしょう。

対して、デメリットの一つとしてあげられるのは「偽情報」や「印象操作」が紛れている場合もあることです。誹謗中傷なども深刻な社会問題となっており、利用者のマナーが問われます。

SNSでは個人(こじん)の発信を広げる力があります。よい話が広がって人気になることもある一方で、ウソが広がって誰(だれ)かに迷惑(迷惑)がかかることもあるので、注意が必要です。 

引用元:総務省公式サイトhttps://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/life/ability/communication/communication_01.html


SNSは規制すべき?

今回の選挙を見ると、多くの有権者が
「自分で実際に調べた情報から判断した」と答えています。SNSを含むネットやテレビ、新聞などさまざまな情報から自分が投票すべき候補者を選んでいることがうかがえます。


ところで、SNSの活用は他の候補者にとっても有益なことです。特定の候補者だけに与えられた権限ではありません。そのため、選挙の勝因をSNSだけに絞って語るのは無理があるのではないでしょうか。


とはいえ、SNSにはデマや印象操作が見られるのも確かです。真意不明の情報なども発信されています。これらを取り締まるという意味では、SNSも規制は必要かもしれませんね。

なお、以下の動画はマスコミによるSNS活用の一例です。





この記事は
「マスコミもSNSは使っています。誤解するような表現はいけません」
「もっとも真意不明の情報が多いのはマスコミでは?」
「一方から発信するだけの情報こそ厳しい規制が必要」
というメッセージをオブラートに包んで書いてみました。

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