【不気味な体験】 警察からきた謎の電話
例の訳あり物件に住んでいたときの怖い話です。
家主の異常性が表面化した最中に起こった不可解なことで、今でも真相はわかりません。
家主との壮絶な出来事はこちらに詳細を書いています。1万文字を超える長文ですので、お時間のあるときにでもお読みください↓
簡単にいえば、サイコパス的な家主が詐欺まがいのことを仕掛けてきたうえにストーカーでもあったという驚愕の事態に陥っていました。
当時の私は弁護士と警察に相談をしながら、問題解決と家から逃げ出す機会を模索していたわけです。
警察は、とにかくこまめに相談していました。刑事課、総合相談窓口、生活安全課などなど。どの部署へも直接足を運び、気になることがあれば電話も入れていました。警察にも
「何かおかしなことがあったらすぐ報告してください」
との注意を受けていたのも理由です。
当時、特に親身になってくださったのが、総合相談窓口でした。外出先でも何かあればすぐ電話できるよう、警察署の電話番号をスマホに登録。
そして、家主にまたおかしな行動が見られたために、警察署に電話をしてから暫く経った頃でした。
自宅で仕事をしていると、私のスマホに着信が。
発信元を見ると、相談を続けている警察署です。相談した件で何かわかったのかと思い、すぐに出ました。
ところが、電話の内容は意外なものでした。
「〇〇署の山下(仮名)といいます。〇〇さん(家主)の件で相談されているようですが、今後警察が介入することは何もありません」
突き放すような口調。普段親身に話を聞き、何かとアドバイスをくださる方々とはまるで違う冷たい言い方は非常に不可解でした。
そもそも
「ストーカーの疑いがある」
「絶対二人で会わないでください」
「何かあったら、すぐ連絡してください」
と言ってきたのは警察なのですから。
茫然として電話を切り、翌日だったか、〇〇署へ電話を入れて確認しました。怖い目に遭っているのに、一体どうしたらいいのか絶望しながら。
「そちらの山下さまから、今後警察が介入することはないという電話をいただいたのですが、民事の枠から出ないという理由でしょうか?」
私の質問に対して、電話口の警官の回答はさらに意外で不可解なものでした。
「山下、ですか?うちの署には山下という者はおりません」
(え???)
(聞き違い、勘違いだろうか?)
何が何だかわからなくなっている私をよそに、電話から聞こえてくるのは、いつも通り親身に心配してくれる言葉だけでした。
「今後も何かあればすぐ警察に相談してください」
その言葉に安堵し、電話を切って改めて着歴を見直しました。確かに〇〇署の着信はありました。
私は、名前など重要なものは必ず話しながらその場でメモを取ります。そして、復唱して確認します。
すぐにメモも確認すると、システム手帳に書かれていたのは「〇〇署、山下」の文字でした。