LINEを使ったプロダクトのご紹介 in 認知症フレンドリーテックハッカソン #linedc #認知症フレンドリーテック
こんにちは!
LINE API Expert の @mitsuoka0423 です
8月5日、6日で「認知症フレンドリーテック 第二回ハッカソン」が開催されました
本記事では、ハッカソンのプロダクトのうち、LINEを活用したプロダクトについて紹介します
認知症フレンドリーテックとは?
認知症発症の最大のリスク因子は「年を取ること」であり、
高齢化が進む日本では、2060年には人口の8人に1人が認知症になるという推計が出ています
そんな日本では、認知症の人を「問題を抱えた人だ」と捉えて対処する仕組みでは、社会が立ち行かなることが予想されています
そのため
という考えのもとでコミュニティが立ち上げられました
詳細は、 @naokiuchid さんの記事をご覧ください
LINEを活用したプロダクトのご紹介
【30秒登録で動画作成!あなたを笑顔にしたいから】にこにこストーリー
こちらは認知症フレンドリーテック賞を受賞された作品です
おめでとうございます!
テーマ
病気の症状や不安などからイライラしがちな認知症の方へ、大切にしている思い出が蘇る、こころが暖かくなるような動画を作成してくれるサービスです
動画作成に必要な情報は、30秒で入力できるように設計されています
仕組み
LINEをユーザーとのインターフェースに活用し、裏側ではVOICEBOXで音声を付与したり、ChatGPTを活用してナレーションを生成したり、動画編集を行っています
コメント
認知症の方に限らず、多くの方の素敵な思い出を蘇らせることができるプロダクトだと思います
私自身、このプロダクトを見た瞬間に優勝するだろうなと感じました
多くの方が利用しているLINEをユーザーインターフェースに利用することで、誰でも使いやすいサービスになっていると感じました
また、Messaging APIはデフォルトではステートレスな動作をするのですが、裏側でステートフルな動作をするように作り込まれていたのも、印象に残っています
自由欄
開発された方のnote記事が公開されていますので、ぜひご覧ください
(1ヶ月児を抱えてハッカソン参加されてるのすごい…)
誰でも楽しく買い物ができる仕組みづくり -LINEでつながる関係性-
こちらはWelzo賞を受賞された作品です
おめでとうございます!
テーマ
認知症の方がお金を支払うことを忘れて品物を持って帰ってしまう「未払い行動」にフォーカスしたプロダクトです
未払い行動への理解が浸透していない現状では、未払い行動を悪意のある窃盗と誤解されてしまう課題の解決にチャレンジされています
仕組み
認知症の方が来店すると、お店の従業員の方に認知症の方が来店された旨のメッセージが送信されます
LINE Messaging APIのブロードキャストメッセージを利用して実装されていました
また、認知症の方が退店される際は、子供の声でレジを通したかを確認する旨の音声が再生され、本人に気づいてもらうための仕組みも実装されています
コメント
短期決戦のハッカソンで、プッシュメッセージの送受信にLINEを採用した判断が素晴らしいです
自前でプッシュメッセージを実装するとかなりめんどくさいので、かなりの時短になったのではないでしょうか
自由欄
開発された方のnote記事も公開されていますので、ぜひご覧ください
デジタル執事~今日のご予定お伝えします!!~
テーマ
MCI(認知症予備軍)や軽度認知症の方の生活支援のためのプロダクトです
仕組み
LINEを通じて、薬を飲むタイミングを通知してくれたり、認知症の方が気になったときに質問できるようになっています
DBにはPostgreSQLを利用されており、カッチリしたシステムとなっています
コメント
ハッカソンではLINEを利用して、MVP(Minimum Viable Product)を短期間で開発されています
発表では、他にも実装したい機能があったので、今後の開発が楽しみなプロダクトです
Sovinnon - 若年性アルツハイマー型認知症でも日々の瞬間を記憶できる -
最後が私のチームで開発したプロダクトです
テーマ
若年性アルツハイマー型認知症の方のための、日々のメモアプリです
周囲の協力を快く得るため、自分の症状を周囲に簡単に伝えることもできるのが特徴です
仕組み
コメント
このプロダクトは、ユーザーごとの情報を保持する必要があるため、認証の仕組みが必要でした
LINEログインを活用し、1時間ほどで認証を実装できました
自由欄
ハッカソン参加レポを書きましたので、よろしければご覧ください
全8プロダクト中4プロダクトにLINEを活用いただきました
認知症フレンドリーテックハッカソンでは、半分のプロダクトにLINEを活用いただくことができました
一般的にハッカソンでは企画〜実装〜発表を、超短期間(今回は2日間)で行う必要があり、とにかく時間が足りません
プロダクトにLINEを組み込むことで、
トークルームのUIを利用することで、デザインを考えたり、実装する時間を省略できる
プッシュメッセージを簡単に実装できる(しかも200通まで無料)
ログイン機能が必要になっても、LINEログインでスピーディーに実装できる(無料)
というハッカソンにとって重要なメリットを受けることができます
また、Make や Pipedream などのノーコード・ローコードツールでLINE Botを開発することもできるので、
プログラミングに苦手意識がある方でも、開発に参加することが可能になっています
(かなりポジショントークですが)ハッカソンにはLINEを活用するのがオススメですので、次回のハッカソンでもぜひLINEを活用してください!
ハッカソンでのLINE開発サポートなども行っておりますので、
ご希望の方は @mitsuoka0423 までお気軽にDMください
(宣伝)LINE Developer Community ではLINEに関する様々な情報を発信しています
YouTubeでは過去のハンズオンイベントなどの動画を公開しています
また、毎月楽しいイベントを開催していますので、ぜひご参加ください